2014年6月16日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社であるヨコガワ・インディア(本社:インド カルナータカ州バンガロール 社長:村田 努)は、ララ超臨界圧石炭火力発電所※1建設プロジェクト(第1期:80万キロワット発電ユニット2基)向けの制御システムを、インド火力発電公社(NTPC Ltd.)※2から受注しましたのでお知らせします。ララ超臨界圧石炭火力発電所は、インドのチャティスガル州に建設される大型発電所で、2期に分けて建設されます。第1期の発電設備は2016年に稼働する予定です。
YOKOGAWAが受注した主な製品は、ボイラとその付帯設備の制御を行う統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)」、差圧・圧力伝送器「DPharp EJAシリーズ(ディーピーハープ・イージェーエー)」、酸素濃度計、水質分析計、画像監視システム、無停電電源装置、および構内通話システムで、2015年9月までに順次納入する予定です。プロジェクトのエンジニアリング、機器据付、試運転支援を含むプロジェクト全体の遂行は、すべてヨコガワ・インディアが行います。
インドでは、伸び続ける電力需要に対応するため、大型石炭火力発電所の建設プロジェクトや老朽化した発電所の改修プロジェクトが多数計画されています。国営発電公社であるNTPCも、発電能力を増強するために複数の発電所の建設を進めています。当社は昨年、NTPCが建設するクドゥギ超臨界圧火力発電所向けの制御システムを受注しており、同公社の大型発電所建設プロジェクトを連続して受注しました。インドにおける他の電力会社を含めた超臨界圧石炭火力発電所向けの受注は、今回で5件目、受注システム数は累計で12システムです。
当社は中期経営計画「Evolution 2015」のなかで、電力を注力業種の一つと位置付け、電力プラント向け制御事業を強化しています。これまでのプロジェクトの経験を生かし、インドはもとより電力需要が増大する新興国において、電力プラント向け制御事業の拡大を図ってまいります。
※1:超臨界圧石炭火力発電
ボイラから蒸気タービンへ送られる水蒸気を、水の臨界圧を超える高温・高圧まで上げることによって、より少ない熱消費量で効率的に発電を行うことができる発電技術。温室効果ガスの排出量も削減できる。
※2:インド火力発電公社 (NTPC Ltd.)
1975年に国営企業として設立。現在も75%の株式を政府が保有する同国最大の火力発電会社。
以上
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