2014年10月17日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社である韓国横河電機(本社:韓国ソウル 社長:村井 哲也)は、韓国のサムスン物産株式会社(Samsung C&T Corporation)から、サウジアラビア紅海沿岸ジッダ北部ラービグに建設されるラービグⅡコンバインドサイクル発電所※向け制御システムを受注しましたのでお知らせします。
ラービグⅡコンバインドサイクル発電所は、総出力210万キロワット(70万キロワットの発電ユニット3基)の大型発電所です。事業主体は、サウジアラビア電力公社(50%)と、サウジアラビアの独立系発電事業者であるアクワパワーとサムスン物産とのコンソーシアム(50%)が出資して設立したアル・モジャン・フォア・エレクトリシティ・プロダクション・カンパニーです。稼働は、2017年6月の予定です。
韓国横河電機はこの発電所に、ガスタービン、排熱回収ボイラ、蒸気タービンを統括して監視・制御を行う統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)」を納入し、エンジニアリング、据付支援、試運転支援、運転員訓練支援を行います。機器の納入は、2015年半ばを予定しています。今回受注することができた要因としては、コンバインドサイクル方式の発電所への100システム以上の制御システム納入実績をはじめとする電力分野におけるYOKOGAWAの実績、韓国横河電機のエンジニアリング遂行能力、サウジアラビアでの充実したサポート体制が挙げられます。
コンバインドサイクル発電※は、ガスタービン、蒸気タービン単独の発電に比べ発電効率が高く温室効果ガスの排出も少ない発電方式です。そのため、天然ガス供給が可能な地域を中心として発電所の建設が多く予定されています。YOKOGAWAは今回の受注を弾みに、コンバインドサイクル発電を含む世界の発電所向け制御事業のさらなる拡大を目指します。
※ コンバインドサイクル発電:
ガスタービン発電の排熱で蒸気を発生させ、蒸気タービンを回転させて発電する複合発電方式
以上
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統合生産制御システム(DCS)
独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散形制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」は、1975年に販売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計30,000以上のシステムが採用されています。