横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

ヨーロッパ初、フライホイール技術を用いたハイブリッド蓄電システムの電力系統への接続実証試験設備向け制御システムを納入

2015年12月9日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社であるヨコガワ・ユナイテッド・キングダム(本社:英国チェシャー州 社長:サイモン・ロジャース)のアイルランド支店は、アイルランド オファリー州ロードのハイブリッド蓄電システムを電力系統に接続させる実証試験プラント向けに制御システムを納入しましたのでお知らせします。11月4日、この実証試験プラントが開所しました。

 アイルランドで電力系統関連ビジネスを展開しているシュウングラッドエナジー(Schwungrad Energie)は、アイルランドのリムリック大学(University of Limerick)と共同でハイブリッド蓄電システムを開発し、送配電システム運用機関と協力して、電力系統に接続させる実証試験を行います。

 実証試験システムは、ビーコンパワー(Beacon Power)製のフライホイール蓄電装置(出力160キロワットのユニット2基)と日立化成製の鉛蓄電池(出力160キロワット)を組み合わせた、ハイブリッド蓄電システムです。実証試験では、最大入力400キロボルトアンペア、最大出力422キロボルトアンペアの実現を目指しています。フライホイール蓄電装置はホイールを高速回転させてエネルギーを貯蔵する装置で、電力系統で超過または不足している電力を迅速に吸収または供給します。鉛蓄電池は、安定した放電時間が長いという特長があります。ハイブリッド蓄電システムは、異なる方式のシステムを組み合わせることで互いの長所を生かし、電力系統における需給バランスの変動を軽減することに寄与します。実証プラントは2016年2月から実証試験を開始する予定です。この試験は、フライホイール技術を用いたハイブリッド蓄電システムの実証試験としては、ヨーロッパで初めての取り組みです。

 YOKOGAWAは、蓄電量や充放電量を監視・制御する、レンジフリーコントローラ「FA-M3V」とSCADAソフトウエア「FAST/TOOLS™(ファスト/ツールズ)」、およびプラント情報管理システム「Exaquantum™(エグザカンタム)」を納入し、エンジニアリング、据付、試運転調整を行いました。

 YOKOGAWAは、今回の受注を弾みに、系統連系用蓄電システムを含む電力分野で積極的な受注活動を展開し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

<誤記のお詫びと訂正(2015年12月28日)>

謹んでお詫び申し上げますとともに、以下の通り訂正いたします。

第3段落 鉛蓄電池の出力
(誤)240キロワット → (正)160キロワット

開所式の様子
開所式の様子

Schwungrad Energie

以上

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  • 電力

    石炭、石油、ガスを燃料とする火力発電は電力発電の大半を占めています。横河電機は火力発電所向けの1,000以上の納入実績を持ち、その経験と知識からお客様へ最適オペレーションと安全性へ貢献して参ります。

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