2016年7月14日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社である韓国横河電機(所在地:ソウル 社長:村井哲也)は、韓国のS-OIL(エスオイル)が韓国蔚山(ウルサン)市に新たに建設する残油流動接触分解設備(RFCC:Residue Fluid Catalytic Cracker)※と、ポリプロピレンおよび酸化プロピレンプラント向け制御システムを受注しましたのでお知らせします。
サウジアラムコの子会社であるエスオイルは、蔚山市に日量66.9万バレルの処理能力をもつ石油精製コンビナートを有し、燃料、潤滑油および石油化学製品を主に生産しています。そのコンビナートから得られる残渣油を原料にポリプロピレンなど高い収益性が見込める石油化学製品を生産することにより事業の拡大を目指しています。ハイオクタン価ガソリンのほか、プロピレンを大幅に増産し、年産40.5万トンのポリプロピレン、30万トンの酸化プロピレンを生産する予定で、韓国の石油プロジェクトでは最大級の規模となる見込みです。
韓国横河電機は、これらのプロジェクトに対し、統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)」や安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ・アールエス)」、統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM®(ピー・アール・エム)」などを納入し、エンジニアリング、据付支援、試運転支援、運転員訓練支援を行います。YOKOGAWAがエスオイルから制御システムを受注したのは今回が初めてです。
今回受注できた背景には、韓国におけるRFCC向け制御システムの納入実績や世界中の石油・石油化学プラント向けに納入したYOKOGAWA製品の高い信頼性と長期安定性、韓国横河電機の優れたエンジニアリング能力が高く評価されたことが挙げられます。YOKOGAWAは今後もお客様の企業競争力強化に向けた取り組みに貢献するため、高付加価値のソリューションを提供していきます。
※ 残油流動接触分解装置(RFCC)
残油を接触分解し、ハイオクタン価のガソリンや軽油を製造する装置
以上
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