横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

どんな会社?

ここに掲載している事例は、2011年度から2013年度にかけて、事業報告書(株主のみなさまへ)に掲載した特集記事から抜粋したものです。

産業と暮らしを支えるYOKOGAWAの制御事業(石油精製)
産業と暮らしを支えるYOKOGAWAの制御事業(電力)
プラントのセーフティ&セキュリティ

産業と暮らしを支えるYOKOGAWAの制御事業(石油精製)

~工場の安定稼働を支えるYOKOGAWAの制御技術~

当社は制御事業を通じて、産業の発展や皆様の暮らしに深く関わっています。当社が得意とする業種のひとつ「石油精製」の工場を例に、制御システムの役割と暮らしへの関わりについてご紹介します。

石油精製の工場例

工場における「制御」とは、生産の各工程で温度や流量などを測定し、適切な値となるように各装置を操作することです。工場の安定稼働を実現するために、制御システムには高い信頼性が求められます。

石油精製工場では、ガソリンや灯油、石油化学製品の原材料となるナフサなど、暮らしに欠かすことのできない石油関連製品が日々生産されています。安定的な生産を続けるために、設備には一瞬の停止も許されません。当社の統合生産制御システム「CENTUM®シリーズ」は、圧倒的な信頼性の高さを大きな強みとしており、工場の安定稼働を支えています。石油精製以外にも、鉄、化学、紙パルプなどのプラントや、上下水道施設、発電所など、社会インフラを支える重要な施設で当社の制御システムが採用され、社会に貢献しています。

石油精製の工場例(1)中央制御室

石油精製の工場例(2)加熱炉・蒸留塔他

石油精製の工場例(3)加熱炉・蒸留塔他、配管等

石油精製の工場例(4)無線制御

産業と暮らしを支えるYOKOGAWAの制御事業(電力)

~エネルギー関連事業への貢献~

産業の発展や人々の暮らしに、エネルギーは欠かすことができません。
当社は制御分野のリーディングカンパニーとして、エネルギーに関わる事業にも長年にわたり取り組んでおり、高い信頼性と長年培ったノウハウで、多様な電力の創出と供給に貢献しています。
「電力」を例に、供給側、需要側の双方における当社の制御システムの役割と暮らしへの関わりをご紹介します。

電力例

電力の供給側である発電所は、産業や暮らしに必要な電力を休まず供給しています。発電所が安全かつ安定的に稼働し続けるには、信頼性の高い制御システムが必要です。当社の制御システムは、発電所を安全かつ最適に制御し、電力の安定供給に貢献するとともに、高効率での運転によって環境負荷の低減にも寄与しています。

電力例(1)ボイラー・加熱炉他

電力例(2)生産情報・エネルギー情報管理

電力例(3)中央制御室

プラントのセーフティ&セキュリティ

プラント事故の多発やサイバー攻撃による被害など、今、私たちの生活基盤を支えるプラントの安全性が脅かされています。

プラント事故の多発やサイバー攻撃による被害など

プラントが止まると、企業にも社会にも大きな損失がでます。YOKOGAWAはプラントを守る最後の砦として、安全計装システムをはじめとする安全性、信頼性を担保した高付加価値製品を産業界に提供し、重要な社会インフラをさまざまな脅威から守っています。

セーフティ

プラントの寿命は一般的に40~50年と言われています。日本では、高度経済成長期に建設されたプラントの多くが1990年代から相次いで寿命とされる時期を迎え、それとともに事故件数も増加しています。 人的要因による事故も約4割を占めており、これは、プラントの自動化などで経験に基づく運転ノウハウが不足していること、安定運転時の管理しか経験のない技術者が増えていることなど、不十分な技能伝承や経験不足に起因するものと考えられます。設備自体にも、また安全管理能力を人間に依存することにも限界があるのです。
欧米では「設備は壊れる」「事故は起こり得る」「人は間違える」という考えが定着しており、事故などの緊急時にプラントを守る安全計装システムが設計段階から導入されています。
YOKOGAWAの安全計装システム「ProSafe-RS」も世界中のプラントで採用され、緊急時の被害を最小限に抑える重要な役目を果たしています。一方、日本では「事故を起こしてはならない」「間違いは許されない」という文化が根強く存在し、優秀なオペレータにも恵まれたため、安全計装システムの積極導入が進んでいません。
YOKOGAWAは、お客様の安全操業のために安全計装システムの導入を推進していきます。

増加する国内のプラント事故のグラフ

セキュリティ

サイバー攻撃によるプラントの被害が相次いで報告されています。米国では重要インフラを標的にしたサイバー攻撃の報告件数が2010年代に入り急増しています。日本でも、機密情報を扱う企業や発電所などの重要なインフラを狙った標的型メールやマルウエア(悪意を持ったソフトウエア)による攻撃や侵入があとを絶ちません。政府もこうした脅威に対する防衛策を強化するとともに、官民共同による研究や対策を進めています。プラントは長期間運用されるため、そのセキュリティ対策については定期的な見直しが必要になります。
YOKOGAWAは、制御システムに対しライフサイクルにわたる最適なセキュリティ・サービス・ソリューションを提供することで、さまざまな脅威からプラントを防御し、安全操業を追求するお客様を支援しています。


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