横河ソリューションサービスは2017年度より「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業 (VPP実証事業*1) 」に参画しています。本事業では、産業および社会インフラの電力需要家のご理解ご協力を得て、エネルギー利用の効率化による社会コスト低減と再生可能エネルギーの最大活用によるCO2 削減などの環境貢献を目指し、事業を進めています。
*1:VPP実証事業
工場や家庭などが有するエネルギーリソース(蓄電池、発電設備、EV やディマンドリスポンス等)を、高度なエネルギーマネジメント技術により遠隔・統合制御し、あたかも一つの発電所 (仮想発電所:バーチャルパワープラント) のように機能させることで電力の需給調整に活用する実証を行うことを目的とし、再生可能エネルギー主力電源化実現に貢献する取組みとしても期待されています。
ゼロエミ・チャレンジ企業
経済産業省「ゼロエミ・チャレンジ企業」へリストアップされました。
横河ソリューションサービスは、VPP実証事業の遂行が、脱炭素社会の実現に向けたイノベーションに挑戦する企業にあたることから、「ゼロエミ・チャレンジ企業」として経済産業省からリストアップされ、2020年10月に開催されたTCFDサミットにて公表されました。
事例紹介
神戸市水道局様との VPP 実証
神戸市水道局様は2018年度から横河ソリューションサービスのVPP 実証事業にリソースとして参加されました。本実証において、横河ソリューションサービスは、電力需要量を調整する制御 (ディマンドリスポンス (DR*2) ) に関する信号をDRの実施に必要な発動時間帯や需給調整量などの情報に変換し、水道局様に設置したシステムへ通知します。このシステムでは、通知された情報から、DRに対応するための電力供給量や抑制量などを算出し、提示します。これら情報の提示を元に水道局様は神戸市各地域に分散設定されたポンプ動力の制御を変更することにより、DRを実施しリソース創出を目指します。4ポンプ場で開始した実証も、2020年度においては、17ポンプ場にまで増え、分散型エネルギーリソースの更なる活用事例として注目を集めています。
*2:ディマンドリスポンス
卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること
神戸市水道局様とのVPP実証イメージ
協力:神戸市水道局
紹介動画「神戸市水道局様が実証に取組む理由」
事例動画「実証サイト紹介」
参考
- 経済産業省資源エネルギー庁:バーチャルパワープラント(VPP)・ディマンドリスポンス(DR)とは
- VPP・DRの意義
プレスリリース
- 【横河ソリューションサービス】
- 需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業のリソースアグリゲーター事業に採択
- 【昭和シェル石油/西部石油/横河ソリューションサービス】
- 国内初、製油所のエネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業を共同で実施