横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

AIポリシー

1.前文

 YOKOGAWAグループ(以下、「YOKOGAWA」)は、「測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。」をYokogawa's Purposeに掲げ、計測、制御、情報の技術を軸に、さまざまな産業や社会インフラを支える製品、サービスを提供しています。30年以上の長期にわたるプラントのライフサイクルにおいて、お客様に最適なソリューションを提供していくため、お客様と長期的な信頼関係を築くことを重要視しています。その基盤となるのは技術と品質です。
 YOKOGAWAは、「測る力とつなぐ力」をAIで強化し、今までにないサービスの提供を進めています。他方で、AIはさまざまなリスクや社会課題を生み出しており、YOKOGAWAが主体的に対処していくことは不可欠と認識しています。本ポリシーは、その取り組みの一環として、YOKOGAWAがAIを通じて実現する価値を明らかにするとともに、実現するために今後とるべき措置を宣言するものです。

2.コアコンピタンスとAIがもたらす価値

コアコンピタンス

 YOKOGAWAは、2050年に向けて目指す社会を「Three Goals」 として定め、Net-zero emissions、Well-being、Circular economyの実現に取り組んでいます。YOKOGAWAのお客様とその業種は多岐にわたりますが、長期的な信頼関係を築き、常に寄り添ったサービスを提供しながら培ってきた豊富な知見に基づき、製造プロセスをシステム化し、世界各地の過酷な環境にあるプラントにおいても複雑な操業の最適化を可能としています。そのため、製造プロセスにおける製品の品質の安定化、製造現場における爆発や火災などのリスクを最小限に抑えた安心かつ安全で環境への影響を抑えた操業、壊れにくく正確かつ信頼性の高い製品とサービスを提供しています。このような最適なソリューションの提供こそが、YOKOGAWAのコアコンピタンスであると言えます。

AIがもたらす価値

 YOKOGAWAはAIを活用して、品質、安心や安全のレベルや信頼性を一層高め、さらに環境負荷も軽減します。また、AIが人のパートナーとして協働しやすいお客様の社内環境を整備し、プラントだけではなく企業全体に価値をもたらす製品やサービスをお客様に提供します。企業における多岐にわたる業務において、人が創造的で戦略的な業務に集中できるようになると生産性が高まり、人手不足などの社会問題を解消し、高品質・安心・安全・信頼性・環境負荷の軽減が担保された商品を市場に投入する実行力が高まります。その結果、お客様のビジネスの規模や範囲が拡大し、収益を最大化できます。これは、高品質・安心・安全・信頼性・環境負荷の軽減が担保された商品の利用機会が増大することを意味しており、社会全体の安心・安全のレベルが高まり、「地球の未来に責任を果たす。」ことにつながります。YOKOGAWAのAIはコアコンピタンスと地球の未来を「つなぐ力」をもつキーコンポーネントだと言えます。

3.コミットメント

 YOKOGAWAはYokogawa's Purposeやコアコンピタンスに基づいてAIを活用した価値をお客様に提供するため、以下の項目を遵守してAIのリスクを最小化します。

  • 安全性
    危険を回避し、安心・安全を担保した製品やソリューションを開発・運用します。
  • 説明責任と透明性
    製品やソリューションに対する責任をもち、透明性を高めて信頼性を担保します。
  • 持続可能性
    製品やソリューションの品質を高め、資源効率を強化して持続可能性を実現します。
  • セキュリティとプライバシー
    データの収集・保存・使用に関するセキュリティを強化し、個人情報や機密データを保護します。
  • 公平性
    性別や人種などデータの偏り、特定の指標を重視しすぎるなどの開発・運用の偏りを排除し、公平性を担保した基準を明確にします。
  • ライフラインの安定供給
    YOKOGAWAが事業を展開している国々の法令を尊重し、ライフラインの安定供給に寄与します。
  • 法的権利
    法規制の遵守、標準規格への準拠により、著作権など関係する多様な法的な権利を保護します。
  • Yokogawa's Purposeの実現
    以上に挙げた点以外にも、Yokogawa’s Purpose「測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。」がYOKOGAWAのAIが遵守すべき必須事項です。

4.具体的な措置

 YOKOGAWAはコミットメントを果たし、AIを活用した価値をお客様に提供するための体系的な措置を講じます。

  • リスクマネジメント体制の構築
    公的機関や専門家機関が発表しているガイドラインを参考に社内規程を策定し、ガバナンスを統括する組織機能を整備してAIの開発・運用におけるリスクを継続的に特定・評価・管理します。定期的な監視と改善を行い、経営と現場が連携して常に最新の状況に対応できる体制を維持します。
  • コミュニケーションと情報提供
    YOKOGAWAが重視する長期的な信頼関係を築くためには、お客様とのコミュニケーションは不可欠です。製品やサービスに加えて、AIのリスクなど必要な情報を提供します。また、政府、教育・研究機関、市民社会、民間企業などを含むマルチステークホルダーとの議論を通じて幅広い知見を取り入れます。
  • 教育とトレーニング
    透明性、セキュリティとプライバシー、リスク管理、コンプライアンスなどAI倫理に関する教育やトレーニングを実施し、社員が理解を深めてAI倫理に基づいた責任ある開発・運用を実践できる文化を醸成します。
  • 世界の最新動向への対応と多様性ある知見の活用
    AIの技術進歩、さらにそれによる新しいリスクや社会的課題の発生、法規制やリスクマネジメントのためのガイドラインなど世界の最新の動向に関する情報を継続的に収集し、外部の有識者や専門家の知見と社内の多様性を生かして、安全性の高いYOKOGAWAの技術と組み合わせて独自の価値を提供します。

5.改定

 本ポリシーは、今後も必要に応じて内容を改定・変更する予定です。その際には、適切な方法で変更の事実や内容を公表します。

制定 2025年4月1日

横河電機株式会社


トップ