最終更新日:2024年9月11日
イノベーション(研究開発 / R&D)
YOKOGAWAの研究開発には、お客様の動向と現状認識を踏まえて、業種別セグメントで迅速に解決する製品開発・先行開発活動と、お客様やパートナーとの共創を通じて、未来を見据えた新しい価値をいち早く提供することに挑戦するイノベーション活動があります。前者を主に事業部が、後者を主にイノベーションセンターが担当しています。
イノベーションセンターは次の2つのミッションに基づき活動しています。
- お客様を含めた社内外と複数の組織をお互いに絡め合い(共創して)お客様の価値創造に貢献します。
- イノベーションシナリオを策定し、それらを研究開発活動へ反映することで将来のビジネスを育成するとともに事業インキュベーションを行います。
YOKOGAWAの研究開発体制
イノベーション活動
YOKOGAWAはイノベーション活動によってお客様の課題発掘に向けたより広い視点と深い理解のもとに、お客様が享受するサステナブルな価値を共創しています。イノベーション創出プロセスは左図のとおり3つのステージから成ります。課題発掘・価値創造・アイデア創出ステージでは、お客様の課題やお客様の同行、事業環境の変化から、未来シナリオを描き研究開発テーマに落とし込みます。
研究開発・インキュベーションステージでは、オープンイノベーション・知的財産・技術マーケティングを活用し、研究テーマによる価値検証と実現性の確認から具体的なサービスや製品イメージを構築します。さらにDX技術を適用して、新しい価値を創造を図ります。
プロトタイピングステージでは、PoC(Proof of Concept)を通じて、お客様とのヒアリングを重ね、迅速かつ効率的に完成度を上げて、新しい価値創出を行います。イノベーション活動では、これら3つのステージを経て、お客様の課題発掘から課題解決に結びつけます。
YOKOGAWAのR&D戦略
どのような機能を有する材料をどのように生産し、どうやって活用するのか、それに対してどのように有効な手段の開発・提供を行うのかが、YOKOGAWAのR&D活動の基本的な考え方です。
イノベーションセンターでは、下記の3つのテーマでR&D活動を行っています。
- Energy & Sustainability Innovation
- Material Innovation
- Life Innovation
Energy&Sustainability Innovationは、これまでのコアビジネスであるインダストリーオートメーションを指し、プロセスオートメーション産業に貢献します。Life InnovationおよびMaterial Innovationは、YOKOGAWAのこれまでのビジネスの延長線上ではなく、新たにチャレンジしていくエリアになります。
オープンイノベーション活動
YOKOGAWAでは、社外シーズ・リソース(先端技術、ノウハウ、人財等)の活用や連携を行うオープンイノベーションを積極的に推進しています。外部組織と協業することで、お客様に提供する価値の最大化を目指しています。最適な協業パートナーを探索する活動として、国内外の大学・研究機関との連携、ベンチャー企業紹介サービスの活用に取り組んでいます。これにより、優れたスタートアップ企業やユニコーン企業とのCo-innovationを推進する機会が大きく広がることが期待され、先端技術や最新情報を早い段階で獲得し、新規事業開発の創出の加速につなげます。具体的には、デジタルトランスフォーメーションによる既存事業の変革に加え、バイオテクノロジー、ライフサイエンス、水、海洋、宇宙分野で、オープンイノベーションを活用した新規市場開拓に注力していきます。