ネットワークベース生産ソリューション STARDOM特集号
“ネットワークベース生産ソリューションSTARDOM”の商品コンセプト(PDF: 159KB / 4ページ)
- 井 上 賢 一 *1
- 山 下 栄 次 *1
- 浦 直 樹 *1
- 中 原 正 俊 *1
*1システム事業部オープンシステム部
急激なネットワーク社会への移行の中で,市場要求の変化に機敏に対応して,経営とリアルタイムに連携しながら必要なものを必要な時に確実に生産し,永続的かつ柔軟に進化できる生産システムの要求が高まっている。当社ではこれらを実現するネットワーク時代の新しい生産の流れをe-RM(electronic Realtime Manufacturing)と名付け,その実現に向けた商品を開発している。プロセス制御システムの応用分野の中でも, 工程の細分化や分散が必要なアプリケーションにおいては,変化への対応の機敏性がより多く求められ,フレキシブルでコストパフォーマンスの高いシステムが求められている。このような生産活動におけるe-RMの実現に最適な,新しい制御システムのアーキテクチャとして,ネットワークベース・コントロールシステム(以下NCSと称す)を開発した。このNCSを構成するコアコンポーネント群として誕生したのが,ネットワークベース生産ソリューションSTARDOMである。
STARDOM 自律型コントローラFCN/FCJ(PDF: 129KB / 4ページ)
- 中 本 栄 司 *1
- 岡 田 智 *1
*1システム事業部オープンシステム部
ネットワークベース生産ソリューションSTARDOMの中核として,自律型コントローラFCN(Field Control Node)/FCJ(Field Control Junction)を開発した。FCNは拡張性に優れたモジュール実装型であり,FCJは,現場設置を指向したオールインワン型である。FCN/FCJは,オープンな技術,標準化手法を用いて,コンパクトで高信頼なハードウェア構造の上に,国際標準規格IEC61131-3(International Electrotechnical Commission)に準拠した制御ロジック実行機能と,電子メールやホームページなどのWebベースのコミュニケーション機能を組み込んだ。これによって,(1)ネットワーク技術の本格的活用,(2)安定操業のための高信頼アーキテクチャ,(3)システムの変化に柔軟に対応できるエンジニアリングの効率化,を実現する。
生産システム構築ソフトウェアASTMAC VDS(PDF: 194KB / 4ページ)
- 伊 藤 博 樹 *1
- 山 崎 一 男 *1
*1システム事業部オープンシステム部
NCS(Network-based Control System)のコンポーネントであるASTMAC VDS(Versatile Data Server Software)は,HMI (Human Machine Interface)をWeb 化することによってシンクライアント(Thin Client)を実現したクライアントサーバタイプのSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)である。グラフィックデザイナ機能を使用して,モディファイ機能を含む多彩なグラフィック表現をプログラミングレスで作成することができる。データサーバ部にはOPC(OLE for Process Control)クライアントを実装することによりOPCサーバ機能を持つあらゆる制御機器のデータ統合,操作統合を実現することができる。本稿では,ASTMAC VDSの機能とアーキテクチャの概要について述べる。
STARDOM アプリケーションポートフォリオ(PDF: 59KB / 4ページ)
- 赤 松 信 夫 *1
- 井 上 賢 一 *1
- 山 下 栄 次 *1
*1システム事業部オープンシステム部
STARDOMはシステムインテグレータが持つ制御・監視に関わる様々なノウハウをカプセル化し,隠蔽したソフトウェア部品にすることができる。この部品を集めて再利用性の高い部品集としたものをアプリケーションポートフォリオ(APPF)と呼ぶ。アプリケーションポートフォリオには横河グループがPA・FA の制御・監視で長年培ったノウハウが含まれており,更に高度なアプリケーションノウハウをパッケージングできる仕組みになっている。システムインテグレータはアプリケーションポートフォリオを利用することにより,エンジニアリングの効率を飛躍的に向上させることができる。
用役プラント運転最適化システムPowerOptimizer/PowerPlanner(PDF: 95KB / 4ページ)
- 大 村 憲 一 *1
- 木 村 勉 *1
*1株式会社オメガシミュレーション
PowerOptimizerおよびPowerPlannerは,株式会社オメガシミュレーションが開発した用役系プラント運転支援システムOmegaPowerにおける最適化システムの構築ツールである。用役プラントを構成するボイラー・タービン系統のシミュレータを,実プラント運転データに基づくパラメータを使用した精緻な非線形モデルで表現し,最適計算手法には方程式解法機能と制約条件付き逐次2次計画法(SQP)を採用している。本システムは,用役プラントのオンライン運転最適化およびオフライン運転計画策定に使用することができ,プラント全体での蒸気・電力・燃料系のエネルギーコスト最小化を達成することができる。
設備保全管理システムeHOZEN(PDF: 78KB / 4ページ)
- 田 伏 雅 己 *1
*1システム事業部PA情報部
設備保全管理システム“eHOZEN”は,製造設備・装置を対象とした保全管理業務を支援することを目的に開発されたパッケージソフトウェアである。
eHOZENでは,設備機器の仕様を管理する設備台帳から工事や故障の履歴管理データに至るまで,さまざまな情報を取り扱っている。信頼性の高い設備管理情報を利用者に提供すると共に,設備保全活動の実績評価や保全管理技術の向上を支援する機能を提供できなければ,設備保全管理システムの導入効果を実現することはできない。
本稿では,eHOZENの特長や機能の紹介に加えて,統計分析機能を活用した具体的な設備保全業務の改善手法の一端を説明する。
ディジタルパワーメータWT1600(PDF: 155KB / 4ページ)
- 岩 瀬 久 *1
- 川 住 和 雄 *1
- 橘 勝 也 *1
- 塩 田 敏 昭 *2
*1T&M事業部メジャリングインスツルメンツ技術部
基本確度が0.15%,測定帯域がDC および0.5Hz~1MHz(5A 入力エレメント)のディジタルパワーメータWT1600 を開発した。本器は入力エレメントを最大で6エレメントまで装備でき,三相インバータ機器の効率測定を1 台で行える。また,従来機種の機能を継承しながら,レンジ構成のワイド化,波形表示等の豊富な機能を実現している。本稿ではその概要について述べる。