プログラマブルコントローラー特集号
工業製品を取り巻く標準を考える -計測標準から業界標準,社会規範まで- (PDF:249KB/2ページ)
- 永島 晃 *1
*1 取締役 専務執行役員 技術開発本部長
- 大出 剛 *1
*1 ATE事業部 ハンドラーセンター
PLCは今や制御機器の中核を成し,機能・性能の向上と共に,ファクトリオートメーション業界のみでなくプロセスオートメーション・シティオートメーション業界まで市場を拡大している。PLCに要求される機能と当社の対応,PLC 応用の新システムについて,技術的な面からその動向を述べる。
シーケンスCPU モジュールのネットワーク機能とプログラム開発ツールの新機能 (PDF:278KB/4ページ)
- 山田 博文 *1
- 角銅 勇太 *1
- 白津 英仁 *1
- 堀田 雅夫 *1
*1 IA事業部 PLCセンター技術部
多様化するPLCシステムにおいて,PLC間および上位アプリケーションとのネットワーク構築は常識となっており,その中において情報交換する手段の高度化が求められている。レンジフリーコントローラFA-M3Rでは,これらの要求に応えるため,シーケンスCPUモジュールにネットワーク機能を搭載し,システムに応じた情報交換手段を提供する。また,複雑なネットワーク機能を利用したアプリケーション開発をより簡単に行えるようにするための手法,およびプログラム開発ツールを同時に開発した。本稿では,これらの製品機能について紹介する。
温度調節・PID モジュールF3CU04 および設定ツールToolBox 温度調節・モニタモジュールSF661 (PDF:318KB/4ページ)
- 田中 義雄 *1
- 竹田 晃 *1
- 田中 覚 *2
- 堀田 雅夫 *1
*1 IA事業部 PLCセンター技術部
*2 IA事業部 プロダクト事業センター NETSOL技術部
温度調節・PID モジュールF3CU04 はユニバーサル入力方式で,精度± 0.1%,分解能0.1℃,サンプリング周期0.1 s/2 入力を実現したFA-M3R シリーズに実装して使用するディジタル温度調節計である。高性能を要求する装置の制御に適用できる基本性能と機能を備え,従来専用のコントローラが必要だった制御を,汎用コントローラとシーケンスプログラムなどアプリケーションプログラムと組合せることで実現したいという顧客要求に応えるものである。また,設定ツールToolBox SF661はF3CU04専用のツールで,モジュールへのパラメータ設定とデータ収集・表示が可能で,モジュールと装置の立上げを支援するための各種機能を搭載している。
FA-M3R 位置決めモジュールF3NC32/34-0Nとパラメータ設定ソフトウェアToolBox (PDF:305KB/4ページ)
- 大野 幸一 *1
- 藤本 晃正 *1
- 原 和寛 *2
- 梁 主日 *1
*1 IA事業部 PLCセンター技術部
*2 AS事業部 FEDセンター
PLCの位置決めモジュールに要求される高速・高精度,高性能化の要求に応えるため,当社のPLCであるFAM3RのI/Oモジュールとして高機能パルス出力タイプの位置決めモジュールF3NC32/34-0Nを開発した。豊富な位置決め制御機能により,タクトタイムの大幅短縮が見込め,生産性,製品品質が向上する。新たに,「パターン運転」モードを追加し,その動作パターンの設定ツールとしてPC ベースのソフトウェアパッケージでToolBox位置決めモジュールを同時に開発した。従来,CPUモジュールからラダー言語などで記述していた位置決めの細かい動作パターンをMS-Excel感覚で記述できるようになり,使い易さが格段に向上した。再利用性を追及した高効率位置決め設定ツールにより,立ち上げ時の動作確認からメンテナンスまでをフルサポートする。
FA-M3R のオープン化技術 (PDF:436KB/4ページ)
- 矢作 貴司 *1
*1 IA事業部 PLCセンター技術部
当社のプログラマブルコントローラ(PLC)であるFA-M3R を支える技術の一つに,「オープン化」というキーワードが挙げられる。FA-M3R の掲げる「オープン」とは,自らの仕様を公開することと,仕様が公開されたものに対応するという二つの意味がある。FA-M3RのI/Oオープンにより,モジュールのデザインルールを公開することでFA-M3Rのパートナーを増やし,またオープンネットワークに対応することにより,様々な分野の機器と簡単に接続することを可能にし,装置の性能や機能を高め,コスト削減に貢献することができる。
リアルタイムOS 搭載コントローラe-RT3 (PDF:229KB/4ページ)
- 佐藤 智義 *1
- 澤本 伯明 *1
- 白津 英仁 *1
*1 IA事業部 PLCセンター技術部
*2 AS事業部 FEDセンター
各種製造装置で使用される組み込み用コントローラとしては,アプリケーションプログラムを主にラダー言語で開発するプログラマブルコントローラ(PLC)とC言語で開発するボードコンピュータが採用されている。そこで,当社製PLC であるFA-M3R シリーズに対して,ボードコンピュータと同じくプログラム開発をC 言語で行うことができるCPU モジュールを開発し,新たに‘e-RT3’シリーズとした。e-RT3 では,FA-M3R シリーズと共通のI/Oモジュールを使用することで,FA-M3Rシリーズと同様の小型,高性能のコントロールシステムを実現している。OSには,リアルタイムOSを用い,プログラム開発をC言語で行うことにより,オープンなプログラム開発環境を使用可能とした。これにより,ボードコンピュータ使用時に開発したお客様のアプリケーションプログラム資産の再利用率を飛躍的に高めることになった。本稿では,e-RT3シリーズのハードウエア,ソフトウエアのアーキテクチャの概要説明とシステム構成例について紹介する。
IC ハンドラLT9900 シリーズ (PDF:204KB/2ページ)
- 宮本 英教 *1
*1 ATE事業部 ハンドラーセンター PMK部
自動落下式ICハンドラ‘LT9900シリーズ’を,LT9730の後継機種として開発した。LT9900シリーズは,SOP,SSOP,MSOP及びQFN型デバイスをターゲットとして2×4の8ヘッド化を行い,世界最高水準の高スループット30,000個/時とジャム率1/10,000を達成している。さらに,車載用デバイスで要求されている-55℃から150℃までの温度設範囲を実現した。
次世代プリント基板生産システム“夢工房生産システム” の紹介 (PDF:347KB/2ページ)
- 中山 実 *1
- 後藤 一郎 *2
- 石井 正 *2
- 鎌ヶ迫 直美 *2
- 佐藤 謙二 *2
*1 IA事業部 PLCセンター 技術部
*2 横河マニュファクチャリング(株)
横河マニュファクチャリング(株)にて構築中の次世代プリント基板生産システムを,将来展望を併わせて紹介する。本工場は,YOKOGAWAグループの製品に使用されるプリント基板の一貫工場であり,生産ラインをオンラインモニタリングし,24 時間365 日の操業をしている。この生産システムは,「夢工房生産システム」と命名されている。