2015年3月9日発表
横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都武蔵野市 社長:金子 洋)は、世界最高クラスの電力基本確度±0.04%を実現したプレシジョンパワーアナライザ「WT3000E」を開発、3月10日から販売を開始しますので、お知らせします。
「WT3000E」は、2004年の発売以来、世界最高クラスの高精度な電力測定器として販売してきた当社のフラッグシップ製品「WT3000」の後継機種です。当社は、本製品の発売により、電気・電子機器の省電力化・高効率化を追求するお客様をより強力に支援し、電力測定分野でのビジネスの拡大を図ります。
プレシジョンパワーアナライザ「WT3000E」
開発の背景
各種モータ・インバータを使った家電製品や産業用機器、ハイブリッド自動車や電気自動車、太陽光発電や風力発電向けの機器について、さらなる省電力化・高効率化を実現するには、それらの機器の待機電力を含む消費電力の測定を高精度に行うことが必要です。効率のわずかな改善効果を正確に評価することが求められるため、より高精度な電力測定器の需要が世界的に高まっています。
また、製品の開発や生産の現場では、省電力性能に優れ、競争力のある製品をいち早く市場に投入するため、作業効率の向上とコスト削減を両立することが必要です。電力測定器に対しても、より幅広い用途に使用でき、業務の効率化につながる機能と性能が求められています。
特長
- 世界最高クラスの測定精度
従来製品WT3000(電力基本確度±0.06%)の測定精度をさらに向上し、世界最高クラスの電力基本確度±0.04%を実現しました。太陽光で発電された直流電力やインバータの直流入力・交流出力などをより正確に測定できます。 - 幅広いレンジを1台で測定
「WT3000E」は、最大4点までの電流入力が可能で、電流を入力する端子(入力エレメント)は、30Aエレメント(測定レンジ0.5A~30A)と2Aエレメント(測定レンジ5mA~2A)の2種類から選択できます。これまでは同じ種類の入力エレメントを選択する必要がありましたが、「WT3000E」では2種類を混在して選択することができます。1台で測定できる範囲を拡大することで、より幅広い用途にお使いいただけます。
主な市場
- 家電・OA機器・産業用機器などのメーカ
- 電気自動車・燃料電池自動車メーカ及びその電池や充電器関連機器メーカ
- 太陽光発電・風力発電など再生可能エネルギー関連機器メーカ
用途
上記市場における製品の開発・品質管理・生産ラインにおける消費電力の測定・評価
電力測定器分野における当社の取り組み
YOKOGAWAは、1970年から電子式電力測定器の開発・販売を始めた、この分野における先駆的メーカの1社です。現在では、日本・海外ともにシェアNo.1※の地位を確立し、お客様の製品開発や生産現場における消費電力測定、電力の効率測定などを通じて省エネルギー化への取り組みを支援してきました。今後も、市場の要求に迅速かつ的確に対応した製品を提供し、持続可能な社会の実現に努めてまいります。
※ 市場シェアは当社調べ
以上
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本件に関するお問い合わせ
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横河メータ&インスツルメンツ株式会社 カスタマサポートセンター - 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 コーポレート・コミュニケーション室