2019年1月30日発表
横河計測株式会社(本社:東京都武蔵野市、社長:山崎 正晴)は、当社の光通信関連機器用マルチアプリケーションテストシステムAQ2200シリーズの新ラインアップとして、光パワーのレベル安定性に優れた光源モジュール「AQ2200-112」を開発、1月31日より販売を開始しますのでお知らせします。「AQ2200-112」は、光通信ネットワークに必要な光コネクタや光ファイバー、および光アイソレータなどの光受動部品の生産ラインにおける試験・検査システムに最適な光源です。
光源モジュール「AQ2200-112」
(手前左)1チャネルモデル (手前右)2チャネルモデル
開発の背景
インターネット、スマートフォン、地上波デジタル放送などの大容量・高速通信サービスの普及やクラウドサービス向けデータセンターの拡大により、光通信ネットワークに使用される光コネクタや光ファイバー、および光アイソレータなどの光受動部品の需要が年々増加しています。これら光部品の生産ラインでは、光パワーの損失を測定するために光出力レベルが安定した光源が求められます。
当社は、お客様のこのようなニーズに対応するため、レベル安定性に優れた光源モジュール「AQ2200-112」を開発しました。
製品の主な特長
- 損失測定に必要な光出力レベル安定度
「AQ2200-112」は、発光素子の恒温制御や被測定物からの反射光の影響抑制、干渉による測定値のばらつきの低減により、光出力レベル安定度±0.005デシベル(dB)を実現しました。光部品の光パワーの損失測定用に適した、レベル安定性に優れた光源です。
また、波長は光通信で一般的に用いられている4種類の波長(1310/1550/1625/1650nm)を提供するため、光通信用部品の開発・生産に最適です。 - 損失測定システムの構築が容易
光パワーの損失測定では光源と光センサを使用し、また測定波長を切り替えながら測定する場合には光スイッチも必要です。AQ2200シリーズは、光センサ、光スイッチ、波長可変光源をプラグインモジュールとしてラインアップしています。今回、光通信で用いられている波長に対応した波長固定の光源モジュール「AQ2200-112」を発売したことにより、AQ2200シリーズで光通信部品の光パワー損失測定システム構築が可能となりました。
また、多心コネクタやテープ心線ファイバーなどの多心測定には、センサ用アクセサリとして複数の光ファイバーで構成されるファイバー・コネクタであるマルチファイバー・プッシュオン(MPO)コネクタアダプタやテープ心線アダプタもラインアップしています。
主な市場
- 光コネクタ、光ファイバーケーブル、光アイソレータなどの光受動部品など光部品の開発、生産部門
- 光増幅器、光伝送装置など光通信関連製品の開発、生産部門
用途
- 光コネクタ、光ファイバーケーブルなど光部品の試験・検査
- 光増幅器、光伝送装置など光通信関連製品の製造試験・検査
当社は、横河電機の米国子会社を通じて、2月5日(火)から2月7日(木)まで米国サンフランシスコの Moscone Centerで行われる、光学技術分野で世界有数の展示会「Photonics West 2019」に本製品を出品します。
マルチアプリケーションテストシステムAQ2200シリーズについて
光伝送装置や光デバイスの開発・生産時に光の特性を評価するためには、光源、光信号の 経路を変更する光スイッチ、光の強さを減衰させる光可変減衰器、光レベルを測定する光パワーメータなどが必要です。当社のマルチアプリケーションテストシステムAQ2200シリーズは、これらの機能をプラグインモジュールにしてラインアップしています。お客様は、これらのモジュールを自由に組み合わせて必要な測定アプリケーションを1台で構築でき、プラグインモジュールを交換、または増設することで新しい測定システムを簡単に構築することができます。
以上
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