風力発電はCO2を出さないクリーンエネルギーであり、地球温暖化対策として大きな期待が寄せられています。近年では、風車の大型化が進んでおり、風況状況が良く、騒音・用地対策にもなる洋上設置も国内で始まっています。
YOKOGAWAは、風力発電の効率的な事業運営を支えるため風力発電事業全体を見据えたソリューションを提供してまいります。
課題と解決
風力発電事業各フェーズにおける課題とその解決策
風力発電所の建設は事業計画から始まり、導入規模想定、準備/調査/関係各所との協議などを経て、事業計画認定を受けた後、FIT価格が決定し運転開始期限が設けられ発電所建設へ進みます。洋上風力発電では、さらに再エネ海域利用法の公募占用計画の検討が行われます。
発電所完成後は、効率的かつ高度な運営・保守/保全をする必要があります。
風力発電所の計画から公募/建設/運営などの各局面において、お客様は様々な項目を検討する必要があり、多くの課題を抱えられております。 YOKOGAWAは、長年築き上げた計測・制御・情報の技術と新たな技術を織り交ぜながら、お客様に寄り添って課題解決に貢献します。
Wind power Overview
公募 ※洋上風力/ファイナンス
見積と知見(ファイナンスクローズに向けた提案)
課題
- 公募における洋上風力のシステムコンサルティングを受けたい
- どのようなSCADAシステムを構築すべきかイメージが浮かばない
- 詳細仕様を纏めきれていないが見積が欲しい
- 長期運用にあたってのライフサイクルコストを知りたい
解決
- 洋上風力の公募へ向けた各種コンサルティング提案も合わせて対応可能
- 機能概要やシステム構成図を提示し、分かりやすく提案
- 各事業者様/BOP様の要望をヒヤリングし、打合せにより仕様を明確化。陸上風力/洋上風力の豊富な知見と経験から概算価格を提示可能
- 納入範囲における他社製品含むライフサイクルプランを提案
建設
システムの設計と構築(SCADA/ネットワーク)
課題
- 全体システム設計するにあたり、どのような構成が良いか知見が欲しい
- SCADAシステム(コントローラ含む)/ネットワークの信頼性を確保したい
- 風車と変電所のシステムが別々。風力発電所全体の監視がしたい
- 海外メーカ製の風車SCADAは英語表記でオペレータの負担になる
- 洋上風力の基礎構造物や付帯設備、海象などの状況把握をしたい
解決
- ネットワーク含め、SCADAシステム全体の設計構築を担当可能。また、電力制御システムセキュリティガイドライン対応の提案も可能
- SCADAサーバ/コントローラ/ネットワークの冗長化構成の提案が可能
- 変電所情報に加え、風車情報や監視カメラも取込み一括監視(主要な風車ベンダとの接続実績あり)
- 日本語・英語に対応。言語切替も容易に可能
- 基礎構造物や付帯設備、海象などの状況把握のため、計測器の選定からSCADAシステムへの取込みと監視機能の構築含めトータルで提案可能
システムの設計と構築(コントローラ)
課題
- コントローラの信頼性を確保したい
- 各送配電事業者の出力制限ルールへの対応が必要
- 洋上風力の風車周辺情報を監視したい
解決
- コントローラは電源/CPU/ネットワークの二重化に標準対応
- 各送配電事業者の出力制御ルール対応を提案可能。CDTの信号を処理し、風車システム側へ制御指令が可能
- 風車へYOKOGAWA製コントローラを設置し風車周辺情報を取込むことで、O&Mでの一括監視が可能
運営 -運転/アセットマネジメント/アフターサポート-
風力発電所の運営
課題
- 現場作業の効率化を図りたい
- 発電所単位では情報管理できているが、複数発電所の情報を収集し確認するには多くの時間と労力がかかる
- 増加するサイバーセキュリティの脅威に対し、発電所の重大な被害及び損害、情報の漏洩を防止したい
解決
- ウェアラブル端末を用いたフィールドワークサポートを提案可能
- 統合SCADAで複数発電所データ/帳票を集約し見える化を実現
※発電所側SCADAがYOKOGAWA製以外の場合、実現可否調査が必要 - 悪意のある第3者からの攻撃による発電所の重大な被害及び損害、情報の漏洩防止のため、各種ガイドラインに準拠した対応を提案可能
※「電力制御システムセキュリティガイドライン」、「自家用電気工作物に係るサイバーセキュリティの確保に関するガイドライン」などのセキュリティガイドライン
アセットマネジメント/アフターサポート
課題
- 風力発電所の運営をライフサイクル全体にわたり効率的かつ効果的に維持管理する仕組みが欲しい
- システムの保守管理を効率的にしたい
解決
- 風力発電所の運営を高度に維持管理する仕組みを提案可能
- 各発電所情報を収集、蓄積し可視化・利活用することで発電所運営の効率化を実現(※データ利活用ソリューション)
- 各発電所の保全情報を蓄積し管理することで関係者内のスムーズな情報共有、情報可視化の実現(※保守・保全管理)
- 光ファイバ温度センサの技術を活用した、海底ケーブルの損傷や洗掘状態の兆候検知(※現在実証検証中)
- 光ファイバ温度センサの技術を活用した、ダイナミックレーティングの把握(※適用に向けた技術検討中)
- 指向性マルチマイクを活用した、ブレード剥離診断支援サービスによるブレードの故障や損傷の兆候検知(※現在実証検証中)
- YOKOGAWAを一時窓口(24時間365日)とした保守対応が可能
対外PR
対外PR(ESG投資呼込み/企業価値向上)
課題
- 自社の事業状況について見える化が進まず、来訪者へPRできていない
- 地産地消含めた地域貢献に関する取組をしたい
解決
- 統合SCADAに集約した各発電所情報から発電所MAP画面を作成し、本社受付やホームページに表示することでPR
- 外部公開用サーバを使用し、地元産業などへ風車周辺状況を共有
風力発電ソリューションオーバービュー
関連情報
概要:
- YOKOGAWAは日本最大級の風力発電所「ウィンドファームつがる」の建設に参加しました。
- SCADAをはじめとするソリューションで遠隔による監視制御をお手伝いしています。
概要:
遠隔操作監視システムにより、変電所の操作監視と、風車とその付帯設備および蓄電池の監視システムを構築しました。
ニュース
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プレスリリース 2024年12月11日 洋上風力発電における海底電力ケーブル損傷の予兆を検知し、状態基準保全を可能にする「OpreX Subsea Power Cable Monitoring」を開発・発売
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プレスリリース 2024年2月15日 国内最大規模の洋上風力発電所である「石狩湾新港洋上風力発電所」に遠隔操作監視システムおよび映像監視ソリューションを提供
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