近年、業界を取り巻く環境は著しく変化しています。企業は新たな価値を創出するDXの活用により、経営と現場の持続可能な革新活動を積極的に進めています。
YOKOGAWAは、紙パルプ業界のお客様に「紙パルプDXソリューション」による革新的なものづくりの実践を展開し、 新たなものづくりの革新と持続的な成長に貢献します。
YOKOGAWAは、お客様の抱えているお悩みと真摯に向き合い、最適な価値を提供し続けるTrusted Partnerとなります。
新しい指標監視により、製品品質・収益性を上げ、PQCDSの向上を追求して最適操業を実現します。
- 工程内のコントロールポイントを数値でおさえ、自律的に改善が回る仕組みを実現します。
- 人的介在のない工程運用を実現します。
- 品質の変動を予兆でとらえます。
関連ソリューションリンク
- Yokogawa Cloud
- OpreX Asset Health Insights
OpreX Asset Health Insightsは、クラウドベースで工場の各設備から収集したデータをAIでモニタリングし、 メンテナンスを適切なタイミングで行うことで、設備の故障や問題を未然に防ぐことができます。
詳細
DXトータルソリューション
抄造・仕上げ・物流 情報ソリューション
概要
生産・操業データの一元管理による計画・実績・在庫の見える化、ロットトレースの実現、迅速なスケジューリング、他システムとの連携、仕上げ工程における操業を効率化する装置の導入・改造までフルカバーして、お客様のお困りごとを解決します。
特長
1970年代よりFA市場に進出し、数多くのお客様と課題解決に取り組んでまいりました。YOKOGAWAは、蓄積された知見・経験を活かしてOTとITを融合し、お客様と共創して「新たな価値・新たなあたりまえ」を生み出します。
データの一元管理から製造工程の操業効率化を実現するためのシステム・装置の導入・改造までを網羅しています。お客様のニーズに合わせて、最新の技術(スケジューラ、AIなど)を融合し、お客様のDX推進を支援します。
効果
- 統合生産で能力バランスの取れた計画・指示作成による生産工程の滞留品の削減・最適化の実現ができます。
- リアルタイムでの仕掛・実績データ連携による情報連携の実現ができます。
- ロットトレースによる迅速なクレーム対応で顧客満足度向上・早期原因究明ができます。
導入事例
- 生産管理システム
- 抄紙管理システム
- 品質管理システム
- ワインダ・搬送管理システム
- 平判仕上管理システム
- 倉庫管理システム
- 巻取(胴面・鏡面)印字装置
- 搬送設備
- テーピング装置
- ラベリング装置(ジェットラベラ、ロボットラベラ)
関連ソリューションリンク
その他のDXソリューションリンク
- 操業KAIZENソリューション
多くのお客様がDXを進める中で、工場改革をどこから進めたらよいかわからないというお困りごとをよく伺います。YOKOGAWAは「変化に追従できる工場」を提唱し、歩留まり・稼働率の悪化・収率悪化など課題解決のお手伝いをします。
工場エネルギー操業支援システム Enerize E3
概要
工場エネルギー操業支援システム Enerize E3 は生産情報とエネルギー情報を統合し、エネルギー効率の最適化を支援する工場向けエネルギーマネジメントシステムです。
計測・制御・情報の分野におけるYOKOGAWAの長年の経験とノウハウをベースに、工場エネルギー効率の最適操業をサポートします。
特長
3つのモデルにより、エネルギーKPI(*1)を自動算出します。
- エネルギーフローモデル
エネルギーの流れを記述し、KPIの自動算出ができます。 - 構造集計モデル
消費エネルギー量をフロアの面積単位や人数比などの組織・管理体系ごとに自動集計します。 - 生産フローモデル
MESなどの生産実行システムと連携し、生産情報とエネルギー情報を関連づけることで、ロット、品種、工程、設備、メータごとにエネルギーKPIを自動算出します。
*1:エネルギー効率が最適な操業を支援するための指標
業務目的別画面を構築し、現場層から経営層までのさまざまな角度でエネルギーを可視化します。
効果
- エネルギーKPIの自動算出によって、エネルギーコストを可視化します。
- 品種ごとに算出したエネルギー原単位を比較し、業務改善へつなげることができます。
- 複雑なロジックなしで、エネルギーフローモデル・構造集計モデル・生産フローモデルを活用し、簡単な操作でエネルギーと生産情報を連携できます。
導入事例
電力原単位と蒸気原単位の相関分析から銘柄による傾向把握と改善ポイントを特定します。
関連ソリューションリンク
最適化ソリューション
最適操業支援サービス DDMOnEX
概要
パルプ品質の安定化を目的とした最適操業を支援するサービスです。パルプの製造工程におけるコストを改善し、パルプ品質の安定化を支援します。
工程ごとの品質目標を安定化させた後、各工程を連結し、原質工程の全体最適を目指すことで、総合コストの低減に貢献します。
特長
プラントモデルを用いた最適操業ガイダンスにより、パルプ製造工程の品質や規格を満たしつつ、操業コストを改善します。 YOKOGAWA独自の統計モデル作成手法であるDDMO (Data Driven Modeling for Optimization) (*1) を使用し、プラント運転データから設備モデルを構築して最適化を図ります。
導入前に対象のプラントで期待される改善効果を事前に調査し、導入後もモデルを継続してリチューニングします。
*1: プラントの運転データから設備モデルを作成する、データ駆動型のプラント最適化モデリング技術
効果
- 操作支援値を提示することで、原材料の品質に左右されない操業を実現します。
- 蒸解工程におけるカッパー価のばらつきを抑え、目標値の改善を図ることができます。
- パルプ収率の改善、薬剤添加量の削減を期待できます。
- 未晒工程における洗浄度、晒工程における白色度のリアルタイムの制御を支援し、プラントの最適な操業を実現します。
導入事例
- 蒸解工程におけるカッパー価の標準偏差を改善
- 未晒工程における洗浄度、晒工程における白色度の安定化を実現
関連ソリューションリンク
- AIによるプラント自動制御
- 運転手順最適化ソリューション(e-SOP)
運転手順最適化ソリューション(e-SOP)は、可視化技術を駆使して、製造工程の最適操作へ導くサポートをします。
機械学習により、DCSデータから実操作の可視化・SOPと実操作の違いやオペレータによる操作の違いの明確化を行い、効率性・生産性・安全性の向上を実現します。
連携最適化ソリューション(CPO)*1
2024年度 紙パルプ技術協会 佐々木賞受賞
*1 :Cooperative Process Optimization
概要
自動制御の活用・最適化により、主に以下の観点でお客様の操業課題を解決します。
- 自動制御の範囲拡大と使用率向上 ⇒ 作業量削減、オペレーション標準化
- 銘柄変更の所要時間を短縮 ⇒ 増産効果、原料・蒸気・薬品使用量削減
- 生産中の品質変動を改善 ⇒ 返品削減、原料・蒸気・薬品使用量削減
実施フロー
経験豊富な制御コンサルタントが実地調査を行います。
その後、ビッグデータ解析と制御理論に基づくシミュレーション技術を活用して、改善テーマの発見・効果金額見積・改善実施までを包括的に実行します。
特長
- DCSとB/M計のプロセスデータ(1秒周期、最大3,000点、約2カ月間~)を専用ツールにより統合解析
- FRIT(*2) 理論に基づいたPID最適化(YOKOGAWA特許技術)
- YOKOGAWA独自の制御アルゴリズム(有限整定応答制御、自動銘柄変更制御、調成・抄紙連携制御)
- 改善効果の事前シミュレーション(金額換算)
*2: Fictitious Reference Iterative Tuning
効果
- 銘柄変更時間の短縮ができます。
- 品質向上、クレーム率の改善ができます。
- オペレーションの自動化(作業量削減、脱属人化)ができます。
水分率の変動改善の例(測定値のばらつき改善)
銘柄変更の所要時間削減の例
工場ネットワークセキュリティ
工場ITインフラ・マネージドサービス(見守りサービス)
概要
環境の変化やセキュリティインシデントが発生している中で、
・工場のネットワーク全体を把握している人がいない。
・ネットワークやセキュリティの対応ができる人がいない。
というお困りごとをよく伺います。
YOKOGAWAの工場ITインフラ・マネージドサービス(見守りサービス)では、1.「情報把握」 2.「リスク評価」 3.「改善」を効率的に行うための仕組みづくりと運用支援を提供しています。
特長
- IT資産の脆弱点とサイバー攻撃状況の可視化します。
- 組織全体のネットワークを対象とした攻撃シミュレーションをします。
- 脅威と被害に対する優先順位の決定と対応をします。
効果
- 現地調査により、お客様のネットワークのつながり・通信状態・通信機器の設定状態を、正確かつ最新の状態で把握できます。
- どのような方法やルートで攻撃を受けたかを明らかにし、リスクを評価できます。
- あるべき姿への改善策や問題点に対処していくことで、工場ITインフラの健全性を維持できます。
導入事例
各工場のネットワークセキュリティの状態を把握し、現場や本社で一元管理する仕組みづくり~運用を支援します。
保全・設備管理
産業用IoT無線ソリューション Sushi Sensor
概要
Sushi Sensorは、設備の状態を検知するセンサーを含む産業用IoT向け無線ソリューションです。
プラント設備の振動、表面温度、圧力、スチームトラップ監視、広範囲の温度データを自動収集し、オンプレミス、またはクラウドにて監視できます。
プラント内の多様なデータを定量化・可視化をすることで、設備の状態や健全性の監視を実現します。
特長
- 低コスト、簡単設置、簡単運用
- 長距離通信、広域カバレッジ
- 豊富なセンサーバリエーション
⇒振動、圧力、温度、スチームトラップの状態
効果
- 設備の予期しないシャットダウンを防止し、プラントの稼働率が向上します。
- 人手不足の解消につながり、技能伝承や教育機会を増やすことができます。
- 測定結果は定量化されるため、設備状態を的確に把握できます。
導入事例
- 木材チップのポンプ駆動軸受け
- オゾンプレス送り
- 臭気ファン
- KP排気集合ファン
- ボイラー送りファン
関連ソリューションリンク
光ファイバ温度センサ DTSX
概要
DTSXは、光ファイバケーブルの特性を持ち、測定対象の形状に合わせて設置できる温度センサです。
長距離・広範囲の温度変化を検知し、設備の異常を検出できます。
点と面に加え、線による監視は、生産設備や工場内インフラの保全に大きく貢献します。
特長
温度センサとして光ファイバを使用するため、防爆、耐誘導性にも優れているだけでなく、異常による温度変化の素早い検知、迅速な初動をすることができます。
設備異常検知・漏れ検知・予防保全などのさまざまな分野で「ブランクエリアのない確実な温度監視」をすることができます。
効果
- コスト抑制
測定対象のセンサーの数が数百~数千になる用途では、個々のセンサーとデータ取得機器を接続する際に、多大なコストを要します。
光ファイバケーブルを使用して温度を取得することで、コストを抑制できます。 - 長距離監視 光ファイバケーブルは長い距離を対象とし、その範囲の温度分布を測定できます。
- 高電磁ノイズ環境でも温度モニタ可能
光ファイバは、従来の電気式温度センサとは異なり、光の信号を使うため、電磁ノイズの影響を受けることがありません。
導入事例
- チップ搬送コンベアの温度監視
- ケーブルラックの異常温度監視
- 抄紙機ドライヤーの温度監視
関連ソリューションリンク
抄紙操業支援ソリューション
B/M9000 VP
概要
B/Mシステムは、日常私たちが使っている“紙”を造る抄紙工程の最終段階で、その品質を正確に測定し、規格に合った均一な品質になるよう制御するシステムです。
製紙産業の品質と生産性の向上に大きく貢献しています。
B/M9000 VPは、当社の40年以上にわたる技術を結集した「総合紙品質計測・制御システム」です。
抄紙工程・塗工工程の品質・生産・設備の最適化をはかり運転の最適化を実現します。
システム構成
抄紙機、塗工機などの測定制御システムに最適なマンマシン機能(マルチウィンドウ、日本語対応)および、高速品質測定(紙全幅1,200点)、自動制御(流れ方向、幅方向制御)に加え、オートチューニングを実現しました。
新センサ オプティカルキャリパ計
概要
オプティカルキャリパ計は、共焦点距離測定方式を採用した新世代の光学式キャリパ計です。
両面接触式キャリパ計の測定精度と安定性を保ちつつ、従来式の課題を解決しました。上質紙、新聞用紙などに加え、表面がデリケートな塗工紙、超軽量紙などの薄紙、ライナー紙など、従来のキャリパ計では難しかった紙種でも、紙厚を高精度で測定します。
共焦点測距技術について
YOKOGAWAの共焦点測距技術は、高輝度白色LEDを用いて紙の表面までの距離を正確に測定します。
光学モジュール内のレンズが色収差を利用し、異なる波長の光をそれぞれ異なる焦点に集めることで、紙からの反射光を分光し、測定します。
この技術により、紙の色や光沢に影響されることなく、安定して測定できます。
特長
- 高精度な光学式キャリパ測定技術
非接触で薄紙から板紙まで正確な紙厚測定を実現する共焦点技術を採用しています。
紙の密度や表面状態に影響されないため、常に正確なプロファイルを得ることができます。 - 高精度ギャップ測定と機械的調整の容易さ
磁気誘導センサによる3軸方向の変位測定で、高精度なギャップ測定ができます。
アライメント診断と距離補正が容易で、安定した測定を維持します。 - ストレスを抑えるシートスタビライザ機構と保守の容易さ
独自の二重リング構造によるシートスタビライザで紙に負担をかけず、堆積物が少なく清掃が容易な設計です。
接触面は耐摩耗性に優れた素材で保護されています。
幅方向制御ソリューション
概要
品質改善から、生産性の向上、そして省エネルギーへと幅方向制御に対するニーズは多様化しています。
プロセスに最適な制御アルゴリズムと、その性能をフルに引き出す高性能アクチュエータ(操作端)群をラインアップしています。 多くの経験と高い技術で製紙工程の生産の最適化を実現します。
- 坪量プロファイル制御
- 品質安定の基本
- 銘柄やプロセスの変化に対応
- 即応性と安定性、そして堅牢性が向上
- 水分プロファイル制御
- 坪量と並ぶ制御の基本
- ドライヤ効率改善により省エネルギーに大きく貢献
- 紙厚プロファイル制御
- 印刷品質を決める紙厚プロファイル
- 通紙時の即応性が生産性向上に貢献
パルプ製造用特殊電磁流量計ソリューション
パルプ製造用特殊電磁流量計ソリューション
連続蒸解窯操業の安定化に貢献する 黒液流量計
最近の連続蒸解窯は、全缶等温蒸解法や低温蒸解法などの新しい蒸解法が普及を始め、操業も高度化してきています。
新しい蒸解法は、従来法に比べて、C5~C8各循環量と抽出量(抽出位置)も変化してきており、より高精度な流量測定が求められています。
YOKOGAWAは、豊富なフィールド経験をもとに、高精度で安定化した流量測定を可能にする電磁流量計をご用意しています。
循環・抽出ライン用 高温黒液対応電磁流量計
従来は、オリフィスとダイヤフラムシール付き差圧伝送器による測定でしたが、摩耗や腐食のためダイヤフラムの寿命が短くなり、メンテナンスに手間を要していました。
YOKOGAWAの高温黒液対応電磁流量計は、高温高圧の条件下で高精度で安定した黒液流量測定を実現します。
高強度・高耐食性を備えたセラミック測定管を使用して、スラリーによる摩耗の問題を解決しています。
また、一体成形で焼成したシール部分の無い電極はスラリーの影響が少なく、ブローラインの流量を高精度で安定して測定します。
ブローライン用セラミック電磁流量計
参考ドキュメント
関連リンク
システム企画・立案コンサルティング
お客様の目標達成に向けたグランドデザインの策定から、現場に近いシステムの要件定義まで、課題に対して幅広くアプローチします。
構想相談、分析・企画、要件定義、効果確認までを行い、真の課題を掘り下げたうえで、お客様のあるべき姿を支援します。
プラントにおける操業情報を管理するソリューションです。
さまざまなシステムで管理されているプラントの情報を一元管理することで、工場の運用を最適化します。
必要な情報を、必要な形で、いつでも取り出すことができます。
OpreX Control of Work
保全メンテナンス作業などにおける危険リスクを最小化するための、管理業務をデジタル化するソリューションです。
設備保全作業を実行する際に、準備から作業実施、完了までを効率的に遂行できます。
世界中の多くのお客様に導入していただき、より安全かつ効率的な現場作業の実現に貢献しています。
OpreX Informatics Manager
検査室(品質管理)や研究室(R&D)で活用することができる多機能電子実験ノートです。
研究ノートを電子化するだけでなく、プロジェクト管理とドキュメント管理の機能を併用することで他部署間の情報をスムーズに共有できます。
統合情報サーバ(CIサーバ)
CIサーバは、プラント内のさまざまな機器やシステムに接続し、統合できる統合遠隔監視システムです。
単一プラント内のシステム統合はもちろん、各サイトの広域にまたがった複数プラント全体を通して、必要な情報をリアルタイムに活用・共有することで操業の一元化を実現します。
関連情報
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