背景
アポトーシスは一般的にはプログラム細胞死とも呼ばれ、生体内において様々な刺激を介して誘発され、細胞の死を司ることで個体の発生から存続にいたるまで重要な役割を担っています。またアポトーシスの諸過程は厳密に調整されており、一般的ながんはアポトーシスを誘導できなくなることで重症化することが多く、抗がん剤の効能としてがん細胞にアポトーシスを誘導できることを指標として用いる場合も多々あります。
キーワード
アポトーシス、プログラム細胞死、アネキシンV、PI、抗がん剤、大量検体におけるスクリーニング、HCA機器、CQ1、CV8000、CellPathfinder、多検体・多条件のスクリーニング
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Hela細胞の明視野像+蛍光染色像、CV8000、20倍レンズにて撮影
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Hela細胞の蛍光染色像(緑:アネキシンV、赤:PI)、CV8000、20倍レンズにて撮影
内容
培養細胞にアポトーシスを誘導しアネキシンVおよびPIにて染色しました。蛍光染色した細胞を横河電機のHCA機器(CQ1、CV8000)を用いて撮影し、それぞれの蛍光を発している細胞の数を、画像解析システム(CellPathfinder)により定量的に解析しました。撮影から画像解析まで一貫して行える横河電機の自動顕微鏡システムを用いることで、多検体・多条件のスクリーニングを迅速に実施することが可能となりました。アポトーシスを誘導する薬品などの探索や効果効能測定を効率的に行うことが出来ます。
方法
- 細胞播種翌日に検体薬剤(サンプル1)処理
- 数時間後、アポトーシス染色試薬により蛍光染色
- CV8000にて撮影し、CellPathfinderにより解析(検体数にもよるが結果は当日中に出力可能。)
試験結果例
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アネキシンVのみ陽性な細胞の割合(%)

アネキシンVおよびPIが陽性な細胞の割合(%)
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