背景
ミトコンドリアはほぼすべての細胞に存在し、糖や脂肪を代謝してエネルギーや熱を産生するという重要な役割を担っています。ミトコンドリアが活性化することで細胞が産生するエネルギーが増加し、基礎代謝が増加することによる健康増進効果が考えられます。逆にミトコンドリアの不活性化や失活は細胞の生命活動の低下/停止につながります。先天的なミトコンドリアの不全についてはミトコンドリア病を引きおこし難病指定もされております。
キーワード
ミトコンドリア活性化、ミトコンドリア賦活、ミトコンドリア染色、ミトコンドリア蛍光染色、健康増進効果、ミトコンドリア病、大量検体におけるスクリーニング、HCA機器、CQ1、CV8000、CellPathfinder、多検体・多条件のスクリーニング
ヒト線維芽細胞の明視野像、CV8000、40倍レンズにて撮影
ヒト線維芽細胞の蛍光染色像、CV8000、40倍レンズにて撮影
(核:Hoechst 33342、ミトコンドリア:MitoTracker Red)
内容
培養細胞内のミトコンドリアを膜電位依存性蛍光色素によって染色し、ミトコンドリアの量や活性(脱分極の程度)を簡易的に計測しました。蛍光染色したミトコンドリアを横河電機のHCA機器(CQ1、CV8000)を用いて撮影し、蛍光色素の面積や平均蛍光強度を、画像解析システム(CellPathfinder)により定量的に解析しました。撮影から画像解析まで一貫して行える横河電機の自動顕微鏡システムを用いることで、多検体・多条件のスクリーニングを迅速に実施することが可能となりました。ミトコンドリアに対して効果のある食品や化粧品、薬品などの探索や効果効能測定を効率的に行うことが出来ます。
方法
- 細胞播種翌日に検体薬剤(サンプル1)処理
- 24-48時間後、核およびミトコンドリアの蛍光染色
- CV8000にて撮影し、CellPathfinderにより解析(検体数にもよるが結果は当日中に出力可能。)
試験結果例
ミトコンドリア活性
ミトコンドリア量
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