背景
神経細胞は神経系を構成する主要な細胞であり、樹状突起や軸索といった長い突起を伸ばしています。神経突起の伸長は神経損傷からの再生や神経変性の抑制、神経細胞の活性の測定など様々な現象の指標となっており、神経関連の薬物のスクリーニングにもよく使われております。
キーワード
神経細胞、神経突起、突起伸展、ニューロン、樹状細胞、大量検体におけるスクリーニング、HCA機器、CQ1、CV8000、CellPathfinder、多検体・多条件のスクリーニング
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SH-SY5Y細胞の明視野像、CQ1、20倍レンズにて撮影
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SH-SY5Y細胞の蛍光染色像、CQ1、20倍レンズにて撮影
(核:Hoechst 33342、細胞:CellMask)
内容
培養細胞の細胞膜を染色し、細胞突起の長さを計測しました。蛍光染色した細胞膜を横河電機のHCA機器(CQ1、CV8000)を用いて撮影し、細胞体および神経突起の長さを、画像解析システム(CellPathfinder)により定量的に解析しました。撮影から画像解析まで一貫して行える横河電機の自動顕微鏡システムを用いることで、多検体・多条件のスクリーニングを迅速に実施することが可能となりました。神経突起伸長に対して効果のある食品や薬品などの探索や効果効能測定を効率的に行うことが出来ます。
方法
- 細胞播種翌日に検体薬剤(サンプル1)処理
- 細胞の様子を見ながら適宜、核および細胞膜の蛍光染色
- CQ1にて撮影し、CellPathfinderにより解析(検体数にもよるが結果は当日中に出力可能。)
試験結果例
6日後の神経突起の長さを解析
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神経突起の長さ
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SH-SY5Y細胞の突起伸長の様子、CV8000、20倍レンズにて1時間おきに6日間撮影(タイムラプス撮影)
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