蒸気測定には渦流量計が最適です
蒸気は多くの産業において最も一般的に使用されている熱媒体です。
飽和蒸気と過熱蒸気
飽和蒸気は、伝熱効率が最も良い熱媒体ですが、飽和状態を保つことが難しいとき、
過熱蒸気で運転する場合があり、高温・高圧の蒸気を測定する過流量計が適しています。
季節により使用量の変動が大きいプロセス
測定可能範囲の広い渦流量計が適しています。
火力発電所の蒸気タービンなど、動力用として使用
より高温・高圧の蒸気を測定する渦流量計が適しています。
エネルギー消費量を把握して生産効率を上げる
長期にわたり安定した測定が可能な渦流量計が適しています。
渦流量計 VY シリーズの特長と蒸気アプリケーションへの優位点
高温/高圧流体に強い
- 一体鋳造構造なので耐久性に優れています。
- 高温用: 最高温度450°Cまで対応
- 高圧用: フランジ形 ASME#2500 まで対応(特注)
- 可動部がなく長期の安定測定が可能
測定可能範囲が広い
- レンジアビリティー 80:1
- 季節変動する蒸気流量に対応可能
長期安定測定に最適
- 漏れ箇所が少なく安全性が高い
- エネルギー消費量の可視化
- 瞬時流量と積算流量を同時に出力可能
- シンプル計装で、設置/メンテナンスコスト削減
- 圧力損失が低い
- 一体形: 設置が簡単
- 分離形: 高所の配管にも対応可能
(検出器と変換器を50mまでケーブル配線可) - ウエハ形: 軽量でコスト効果が高い
- フランジ形: 種類が豊富
低流量測定は、渦流量計 VY シリーズ レデューサ形
低流量測定は、渦流量計 VY シリーズ レデューサ形にお任せください。
縮小/拡大管と渦流量計を一体形にすることで、設置作業の簡易化や、ラインのコストを削減できるだけでなく、接続箇所を増やさないことから安全性を高めることができます。
渦流量計 VY シリーズ温度計内蔵形は、1台で飽和蒸気の質量流量を出力します。
渦流量計VYシリーズは温度計(内蔵温度計付選択時)、もしくは、圧力計(電流入力仕様選択時)の値を用いて、質量流量演算を行い出力します。
質量流量演算出力
測定温度や圧力に対応した密度により質量流量を演算(国際状態式IAPWS-IF97)
高温蒸気測定
高温用内蔵温度計付では、最高温度400°Cまで対応
高圧蒸気測定
高圧蒸気測定も内蔵温度計付で対応(フランジ形:ASME#2500まで(特注))
あらゆるフィールドの条件に
レデューサ形との組み合わせ仕様で、蒸気の低流量域が安定に測定可能
内蔵温度計付を導入することで、配管への温度計設置が不要となり、
コスト削減が図れるとともに、プラントの安全性が向上します。
渦流量計 VY シリーズを使った省エネ管理
渦流量計 VY シリーズからの出力は、省エネに貢献します。
生産現場
- 最適な流量計測
- 長期安定性
- 低コスト: 簡単設置/メンテナンス
- 低運転コスト: 蒸気漏れを起こさない
- 低圧力損失: 蒸気のエネルギーを無駄にしない
- 広いレンジアビリティ: 生産量の変化に適用
ユーティリティ
- 渦流量計の特長を最大限に活用
- 省エネ設備(ボイラーなど)
- コージェネレーションシステム
生産管理
- 生産の安定化のための上位機器(PRM、DCSなど)によるデータ管理
- 見える化
- エネルギーの効率化
- KPIレポート
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
お問い合わせ関連製品&ソリューション
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渦流量計 VY シリーズ
横河渦流量計は、1969 年に産業用渦流量計を、1979 年に汎用渦流量計をリリースして以来、渦流量計の代名詞となっています。
長期安定性と高い信頼性により、お客様の生産性向上に貢献しています。
全世界でシリーズ累計 50 万台以上の実績を持ち特注仕様含め様々な仕様を提供しています。 -
渦流量計
渦流量計の発売以来、その長期安定性と高精度によってお客様の生産性向上に貢献してきました。標準形、レデューサ形、マルチバリアブル形、高温用・極低温用など、さまざまなモデルをご提供しています。