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残留塩素計の出力値と手分析値との相関関係について

JIS K 0101「工業用水試験方法」および日本水道協会「上水試験方法」では、残留塩素の定量法として手分析によるDPD比色法と滴定法(DPD法、ヨウ素法、電流法)が定められています。
したがって、浄水場における水質評価もこれらの手分析値が基準になります。
このため、浄水場の運転管理では、残留塩素計の出力値と手分析値との相関関係を確認しておくことが必要です。
この相関関係を確認するときに考慮しなければいけないことは、手分析値が絶対値に対して誤差を含まない値ではないということです。

近年多くの水道事業体で、DPD比色法が採用されています。
DPD比色法は、測定水中の結合塩素濃度が高い場合、遊離塩素濃度ゼロ近辺で、プラス誤差を生じます。 無試薬形遊離塩素計、残留塩素計の指示値と比較する場合に、注意が必要です。

当社のFC400G無試薬形遊離塩素計およびRC400G残留塩素計の出荷前の校正は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を標準液とし、手分析法の中で最も信頼性が高いといわれている「電流滴定法」で手分析を行い、この分析値に合わせこむ方法を採用しています。

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