赤外線ガス分析計の校正は、標準ガスを接続して、ゼロ校正およびスパン校正の2点校正を行います。
校正の方法としては、手動校正と自動校正があります。
自動校正の場合は、外部に校正用標準ガスボンベおよびガス流通開閉用電磁弁が必要です。
また、IR202、IR400自動校正とは別の周期でゼロ校正が行える簡易ゼロ校正機能が用意されています。
校正用標準ガスは、下記の濃度のガスを用意してください。
- ゼロガス
- 酸素計がない場合:N2ガス
- 内蔵磁気式酸素計付きの場合:N2ガス
- 内蔵磁気式酸素計付きの場合:ドライエアー、大気またはO2レンジの80%以上の濃度のガス(ただし、CO2測定がある場合は、ゼロガス中CO2を含まないこと)
- スパンガス
- O2以外のスパンガス:フルスケールの90%以上の濃度のガス
- 内蔵磁気式酸素計付きの場合:フルスケールの90%以上の濃度のガスまたは大気
- 外付ジルコニア式酸素計付きの場合:1~2%O2ガス
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