IR400 赤外線ガス分析計は、自己診断機能によって異常を検出することができます。
下表に、表示されるエラーの種類と要因を示します。
エラー表示 | エラー内容 | 考えられる要因 |
---|---|---|
Error No.1 | モータ回転検出信号不良 | ・ モータの回転不良または停止 ・ モータ回転検出回路の不良 (注)セクターモータは消耗部品ですので 2 年程度での交換をおすすめします。 |
Error No.4 | ゼロ校正が校正可能範囲外 | ・ ゼロガスが流れていない ・ セルの汚れなどでゼロ点が大きくずれた ・ 検出器不良 ・ 光学バランスのずれ |
Error No.5 | ゼロ校正量(表示している値)がフルスケールの 50%以上 | |
Error No.6 | スパン校正が校正可能範囲外 | ・ スパンガスが流れていない ・ 校正濃度設定がボンベガス濃度にあっていない ・ ゼロ校正を正常に行っていない ・ セルの汚れなどでスパンが大きくずれた ・ 検出器感度の低下 |
Error No.7 | スパン校正量(表示している値と校正濃度値の差)がフルスケールの 50%以上 | |
Error No.8 | ゼロ、スパン校正時、測定値の変動が大きすぎる | ・ 校正ガスが流れていない ・ 校正ガスを流す時間が短い |
Error No.9 | 自動校正中の校正異常 | ・ 自動校正中に Error No.4 ~ No.8 に相当するエラーが発生した |
Error No.10 | 出力線結線不良 | ・ 分析計-入出力端子モジュール間の配線が外れている ・ 分析計-入出力端子モジュール間の配線の断線 |
Error No.1、No.10 が発生した場合、計器異常出力接点が閉となります。
Error No.4 ~ No.9 が発生した場合、校正異常出力接点が閉となります。
Error No.4 ~ No.9 が発生した場合、校正異常出力接点が閉となります。
エラー発生時の画面表示および操作を下図に示します。
[ Error No.1~No.4, No.6, No.8~No.10の場合 ]
詳細は取扱説明書 (IM 11G02N01-01)をご参照ください
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赤外線ガス分析計 IR400
IR400は、サンプルガス中に含まれるNO、SO2、CO2、COおよびCH4の濃度を測定します。この装置はコンパクトな磁気式酸素濃度計を内蔵しています。内蔵の酸素濃度計(O2を除いた場合は最大4成分)を使用して最大5成分を同時に測定することができます。