横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

MLSS計の校正について

MLSS計の校正は、以下のような状況の場合に行います。

  • 検出器を交換したとき
  • 検出器のプリズムアセンブリを交換したとき
  • MLSS計の測定誤差が許容値を超えたとき
  • 定期的な保守を実施した後

校正の種類としては、下記の方法があります。

・ 実液校正法(3点校正):
測定液を基準にしている計器または手分析で測定し、その値に合わせこむ方法です。
MLSSの値は、測定液(汚濁混合液)の性状により異なります。そのため、測定レンジの100%付近の測定液を採取して100%点を合わせこみます。
次に、この液を希釈して50%点の合わせ込みを行います。
最後に、水道水を使って0%点を合わせこみます。
正確なMLSSの測定には、この実液校正が必要です。

・ 簡易校正法(1点校正):
検出器に付属されている校正板を使用して、1点校正を行う方法です。
この方法は、実液校正を行った直後に校正板を検出器に装着し、そのときのMLSSの値を校正板に記入します。次回の校正からは、校正板に記入されている値を示すように校正します。
この校正法は容易に校正を行えるため、定期的な保守などのときに便利です。
なお、値が記入されている校正板は、他のMLSS検出器に転用することはできません。

関連製品&ソリューション

  • MLSS計 SS400G, SS300G

    MLSS計SS400Gは、下水処理施設および産業排水処理施設などの活性汚泥処理プロセスで、活性汚泥濃度(MLSS)の連続測定に使用します。500-20000 mg/l(ppm)と広範囲な測定範囲をカバーします。
    発光部と受光部を搭載したMLSS検出部と一目で数値が読みとれるデジタル表示のMLSS変換器及び各種ホルダで構成されています。
    外乱光の影響も受けにくいパルス点灯方式の検出器と各種自己診断機能を搭載した変換器で安定測定ができます。

    さらに見る

トップ