横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

PH202G/PH202SJの異常診断について

2線式pH/ORP伝送器は、異常を検知するとメッセージエリア(補助表示部)にエラー表示(エラー番号が点滅)を行います。
主なエラーとエラー番号に対応した「エラー内容」、「原因」、「処置」の概要を下記に示します。

PH202G/PH202SJ:運転時の主なエラーのエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー番号 エラー内容 原 因 処  置
E4.1 ガラス電極インピーダンス異常(LOWの場合) ガラス電極のインピーダンスが、異常に低い値を示した時に発生。ガラス電極の割れが主な原因。
  • ガラス電極が割れていないかチェックする。割れていた場合は、ガラス電極を交換する。
E5.1 ガラス電極インピーダンス異常(HIGHの場合) ガラス電極のインピーダンスが、異常に高い値を示した時に発生。主に、電極面より測定液のレベルが低くなった時や電極の断線が原因。
  • 測定液のレベルをチェックする。
  • 電極が断線していないかチェックする。断線していた場合は、ガラス電極を交換する。
E4.2
E5.2
比較電極(液絡部)インピーダンス異常 比較電極のインピーダンスが、設定値を超えた時に発生。ジャンクション(液絡部)の目詰まりが主な原因。
  • 設定値が適切かどうかを確認する。
  • 検出器に汚れが付着していないか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、ジャンクションを交換する。
E7 温度測定範囲異常(HIGHの場合) 測定液の温度が、140℃を超えた場合に発生。
  • 測定液の温度を140℃以下にする。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は検出器を交換する。
E8 温度測定範囲異常(LOWの場合) 測定液の温度が、-30℃未満になった場合に発生。
  • 測定液の温度を-30℃以上にする。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は検出器を交換する。
E9 pH測定範囲異常 測定液のpHが-2~16の範囲を超えた場合に発生。
  • 検出器と変換器の接続を確認する。
  • 検出器ケーブルの絶縁劣化に繋がる汚れや湿気の付着を確認する。
E10 EEPROM異常 伝送器の故障
  • 変換器の電源のOFF・ONをおこなう。
  • 再度エラーが発生するときは、弊社サービスに連絡ください。

 

PH202G/PH202SJ:校正時のエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー番号 エラー内容 原 因 処  置
E0 標準液温度範囲異常 自動校正時の標準液の温度が0~80℃の範囲を超えたときに発生。
  • 標準液の温度を0~80℃以内にする。
E1 安定性異常 自動校正時にpH値が3分以内に安定しなかった場合に発生。
  • 検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器(またはガラス電極)を交換する。
E2 不斉電位異常 不斉電位が設定されている範囲を超えた場合に発生。
  • 検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 使用した標準液が正しいか確認する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器(またはガラス電極)を交換する。
E3 起電力スロープ異常 起電力スロープが設定範囲を超えた場合に発生。
  • 検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 使用した標準液が正しいか確認する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器(またはガラス電極)を交換する。

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