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RC400Gの遊離塩素(Free塩素)測定の場合の結合塩素の影響について

遊離塩素(Free塩素)測定の場合、測定液中に結合塩素が混入している場合は、遊離塩素に反応して流れる拡散電流に、結合塩素に反応して流れる拡散電流が重畳するため、出力は遊離塩素に結合塩素の分が加算された値になります。
この結合塩素の影響を軽減するため、結合塩素対策形では下記の対策を行っています。

  • 試薬のpH が約6.5(一般形はpH4.5~5.0)になるよう試薬濃度を変更しました。
  • 指示極は回転白金電極で一般形と同じですが、対極をAgBr電極(一般形は白金電極)に変え、遊離塩素と結合塩素のポーラログラムの分離性を向上させました。

RC400G 残留塩素計に、遊離塩素および結合塩素(モノクロラミン、ジクロラミン)をそれぞれ供給して測定した電圧電流特性(プラトー特性)を下図に示します。

(1)は、結合塩素対策をしていない場合の電圧電流特性(プラトー特性)です。
出力への影響は結合塩素濃度の約20%出ています。

(2)は、結合塩素対策を施したRC400G残留塩素計の電圧電流特性(プラトー特性)です。
出力への影響は結合塩素濃度の5%程度まで軽減されています。

電圧電流特性(プラトー特性)

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