液体の導電率は、液温により大きく変化します。一般に、同じ液でも温度が上がれば導電率は大きくなりますが、その度合いは溶け込んでいるイオンの種類や濃度によって違います。
これらのことから、導電率の値によっていろいろなことを判断しようとするには、測定しようとする液の温度を一定にしなければいけません。実際に液の温度を一定にすることは大変なので、一般には液の温度を測って基準温度に換算して用います。
工業用測定の場合は、温度測定素子を演算回路に組み込み、基準温度への換算を自動的に行うようにしています。
温度補償は、NaCl希釈溶液の温度係数に基づいて行うのが一般的ですが、実際の測定液の温度係数がNaCl希釈溶液の温度係数とかけ離れている場合は、手動で任意の係数を設定します。
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