横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

SC202G/SC202SJの異常診断について

2線式導電率/抵抗率伝送器は、異常を検知するとメッセージエリア(補助表示部)にエラー表示(エラー番号が点滅)を行います。主なエラーとエラー番号に対応した「エラー内容」、「原因」、「処置」の概要を下記に示します。

SC202G/SC202J 運転時のエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー番号 エラー内容 原 因 処  置
E1 検出器電極部の分極 検出器の汚れが多い場合や測定液の導電率が高すぎる場合に発生
  • 検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 校正用液を使って校正する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器を交換する。
E2 温度係数設定異常 設定している温度係数が0~3.5%/℃の範囲を超えていた場合に発生
  • 温度係数を計算し直して再設定する。
E5 導電率(抵抗率)測定範囲外 導電率が設定上限値(抵抗値の場合は下限値)を超えた場合に発生
  • 検出器と伝送器の接続を確認する。
  • 検出器および検出器ケーブルに異常がないかを確認する。異常があったら検出器を交換する。
E6 導電率(抵抗率)測定範囲外 導電率が設定下限値(抵抗値の場合は上限値)を超えた場合に発生
  • 検出器が測定液に十分浸漬しているか確認する。
  • 検出器および検出器ケーブルに異常がないかを確認する。異常があったら検出器を交換する。
E7 温度測定範囲外 検出器SC8AJ, SC8SGの場合
   測定液温度250℃以上で発生
検出器SC210Gの場合測定液
 温度-20℃以下で発生
  • 測定液の温度を使用検出器の許容温度以内にする。
  • 検出器および検出器ケーブルに異常がないかを確認する。異常があったら検出器を交換する。
E8 温度測定範囲外 検出器SC8AJ, SC8SGの場合
   測定液温度-20℃以下で発生
検出器SC210Gの場合測定液
 温度120℃以上で発生
  • 測定液の温度を使用検出器の許容温度以内にする。
  • 検出器および検出器ケーブルに異常がないかを確認する。異常があったら検出器を交換する。
E10 伝送器異常 伝送器の故障
  • 伝送器の電源のOFF・ONをおこなう。
  • 再度エラーが発生するときは、弊社サービスに連絡ください。


SC202G/SC202SJ 校正時のエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー
番号
エラー内容 原 因 処  置
E3 校正異常 校正時に演算されたセル定数が、設定されているセル定数の±20%の範囲を超えた場合に発生
  • 検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
  • 新しい校正用液を使って再校正する。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器を交換する。
E9 ゼロ校正(空気校正)異常 ゼロ校正(空気校正)時、校正ゼロ点が許容範囲を超えた場合に発生
  • 検出器が乾燥しているか確認する。水分が付着している場合は、完全にふきとってよく乾燥させる。
  • 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器を交換する。

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