公定法では、濁度測定に使用する装置(濁度計)の特性を下記のように定めています。
- 定量下限値 :0.1度以下(変動係数10%)
- 保守管理基準:±0.1度
上記の特性は、濁度計のレンジの上限値が5度以下の場合に適用が可能です。
なお、ここでいう公定法とは、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」(平成十五年七月二十二日 厚生労働省告示第二百六十一号)を指します。
計器の性能として、定量下限値が設定されています。
また、変動係数とは(標準偏差/平均値)×100で定義され、測定値のバラツキの程度を表します。この値が10%となる濁度が0.1度以下である装置を使用すること、と述べられています。一方、保守管理基準は、ユーザが定期保守を行う際の目安です。標準液でチェックを行った時に、誤差がこの値を超えない期間内で、洗浄、点検整備および校正等を行うように記されています。もちろん、濁度計の精度がこれ以上である必要があります。
当社の濁度計では、下記の機種が公定法に対応しています。
- TB700G 透過散乱形濁度計
- TB700H 高感度透過散乱形濁度計
- TB400G 表面散乱形濁度計
関連製品&ソリューション
-
レーザ形濁度計 TB600G
浄水の高度処理法の一つである膜ろ過処理において、膜の破断検知や状態監視に最適な濁度計です。半導体レーザ光を用いて、0.1μmの微細な粒子も検知できます。
-
表面散乱形濁度計 TB400G
表面散乱形濁度計は、セル窓の汚れによる測定誤差がありません。また、前面からのアクセスで、保守メンテナンスが容易です。浄水場・放流水の濁度測定に最適です。
-
透過散乱形濁度計 TB700G
透過散乱形濁度計は、色の影響を受けない高精度測定が可能な測定方式を採用しています。浄水場の操業・管理用以外にも、各種産業における水の測定・管理用として広く使用されています。
-
高感度透過散乱形濁度計 TB700H
透過散乱形濁度計の特徴を生かしたまま、より高感度(最小レンジ:0-0.2度)を実現させました。