一体型ジルコニア式酸素濃度計は、自己診断機能によってエラーや警報を検出することができます。
(1)エラー
エラーとは、検出器のセル(センサ)やヒータ、あるいは変換器の内部回路など、検出器または変換器本体に異常が発生した可能性がある場合に検出されます。 エラーが発生した場合、一体型ジルコニア式酸素濃度計は次のことを行います。
- システムの安全確保のため、検出器ヒータへの電源供給を停止します。
- 下図のように画面上にエラー番号を点滅させ、エラーの発生を知らせます。
- 「接点出力の設定」でエラーが設定されているときは、その接点を出力します。
- アナログ出力を「出力ホールドの設定」で設定している状態に変えます。
下表に、表示されるエラーの種類と発生条件を示します。
(2)警報
警報が発生すると、下図のように画面上に警報番号を点滅させ、警報の発生を知らせます。
警報発生時は、ヒータへの電源を止めるなどの処置は行いません。
発生要因が取り除かれた時点で警報も解除されます。
関連製品&ソリューション
-
一体型ジルコニア式酸素濃度計 ZR202G
一体型ジルコニア式酸素濃度計ZR202Gは、検出器と変換器が一体化された構造になっています。サンプリング装置は不要で、検出器をそのまま取り付けて、700°Cまでの煙道ガス中の酸素濃度を測定できます。
変換器部は、蓋を開けずに現場で操作可能、現場でヒータアセンブリを交換できます。