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株式会社ツムラ 茨城工場 MESソリューション

茨城工場内の工程管理システムを「ツムラ標準」に成長させ、さらに全社的情報システムの一環として進化させた CIMVisionPharms によるMES ソリューションのご紹介です。Part11 対応の実現からトレーサビリティ体制のさらなる充実を目指し、漢方の品質を維持・向上します。


株式会社ツムラ 茨城工場

(株)ツムラ 茨城工場

株式会社ツムラは「自然と健康を科学する」という経営理念のもと、長年「漢方医学の普及・確立」に取り組んできました。

漢方製剤の工場として世界一の規模と生産能力を誇る茨城工場は、敷地内に研究所・ツムラ日本漢方記念館・薬草園を併設し、薬学・製剤学から情報工学などの最先端技術を統合した高度なインテリジェント・ファクトリーです。
ここでは、原料生薬の入手確保から漢方エキス製剤に適した製造方法・製造設備の確立、製造管理、高度な品質管理、そして出荷に至るまですべて自社で行う一貫生産システムを採用しています。

INDEX


導入の背景・経緯

YOKOGAWAと株式会社ツムラとの関係は、20数年前に最先端を走るYEWMAC(FAコンピューターシステム)導入時から始まりました。その後、漢方製剤の製造で最も重要な工程であるスプレードライ(乾燥工程)にCENTUM(生産制御システム)、工程管理にはCIMVisionPharmsを導入。ものづくりにおける制御や工程管理における「ツムラ標準」とも言うべきシステムを共同プロジェクトで発展させました。

Part11対応を目指したシステムの進化も果たし、「重点化と集中化」により漢方事業へ特化する道を歩む株式会社ツムラ。今後ますます増加する需要に応え安定した品質と生産量を確保するために、原料生薬の確保と品質向上、漢方製剤の品質管理・生産技術の向上や国際化など、さらなるステップアップを図ることが使命であり、漢方製剤メーカーのリーディング・カンパニーとしての責任は極めて重いと考えられます。

           漢方
 情報技術部長 佐藤秀男氏
情報技術部長  佐藤秀男氏

株式会社ツムラでは、原料生薬の入手確保に厳しい基準を持ち最適な原料調達を行えるよう最大の努力を払っています。
情報技術部長の佐藤秀男氏は、その最重要テーマの一つとして、トレーサビリティのシステムを確立することが漢方の品質を維持・向上させる原点であると考え、生産者の育成・理解・指導を含めた体制の確立に取り組んでいると語っています。

 

導入から発展へ

工程管理

ひとつひとつの原料生薬の成分を分析し、均等になるよう調合されたものが最終的に漢方薬となります。その調合工程は、超マル秘のノウハウの集積です。CENTUMが制御し、CIMVisionPharms で作業の指図を行っています。「切裁」から「充てん・包装」まで、全工程でCIMVisionPharms による緻密な生産管理が行われています。

 

茨城工場内のパッケージをカスタマイズし、工程管理システムを「ツムラ標準」に進化させてきましたが、すでにほぼイメージ通りに成熟したシステムの域に達しています。運用問題での試行錯誤を経て、株式会社ツムラとYOKOGAWA の共同作業の歴史の中で、結果的に残ったものがCIMVisionPharms でした。

    工程管理

システムが高度化・複雑化する現在では製造現場でのさまざまな課題に対応するための人材確保と、システムの有機的結合をめざしたリプレースは最優先課題となっています。そのために工程管理系をYOKOGAWA に一本化して、より強固な関係を発展させ目標を着実に実現させたいと希望されています。

株式会社ツムラの工場管理システムやサーバーのアウトソースも含めた集中リスク管理など、情報管理システムの活用状況は先進的だと言えるでしょう。そのツムラの「過去・現在・未来」のソリューション・ヒストリーの流れの中で、最も強力なパートナーとして位置づけられているのがYOKOGAWA なのです。

 

CIMVisionPharms によるソリューション

  • Part11 を適合ベースとした作業標準の確立
  • 生産管理システムと情報管理システムのサーバーを統合
  • 工程管理システムが品質管理に寄与するトレーサビリティを保証
  • 全工場における生産オペレーションの共通化
  • 誰にでも分かりやすい作業体系の実現

 

今後の可能性

日本の医療として漢方を世界に向けて発信していく時代で、株式会社ツムラの果たすべき役割や期待はこれまで以上に大きく漢方製剤の製品作りへの注目が高まることは必至です。また品質向上と安定した生産量確保のため、さらなる生産システムの進化を実現する必要に迫られており、株式会社ツムラはYOKOGAWA の「現場-経営 直結ソリューション」を採用することで、工場における製造管理システムを全社的な情報システムの一環として位置づけるまでに発展させてきました。

IT リテラシー時代におけるこれからの共同作業には、ビジネスパートナーとして「ものづくりに立脚したリアルタイム経営の実現」を目指すYOKOGAWA の提案力に期待が集まっています。

 

お客様プロフィール

社名 株式会社ツムラ
本社所在地 東京都港区
工場 茨城工場
工場所在地 茨城県稲敷郡
事業内容 医薬品(漢方製剤、生薬製剤他)の製造販売
URL http://www.tsumura.co.jp/

業種

  • 医薬品

    変化の激しい現代では、今迄以上に経営判断には、スピードと正確性が求められています。
    医薬品業界においても、ICT技術を活用したパラダイムシフト(QbD、連続生産)が起き、そうした潮流の中で如何に情報をキャッチアップしていくかが企業の課題です。
    YOKOGAWAは、原薬・製剤・バイオ領域への1000を超えるシステムの導入実績を礎に、これからも医薬品産業の更なる発展に貢献して行きます。

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