酒造工場における排水のpH値監視・記録

霧島酒造株式会社様

酒造工場における排水のpH値監視・記録にペーパレスレコーダGX10をお使いいただいております。

霧島酒造株式会社は、宮崎県の南西端に位置する都城市に本社工場を置き、本格焼酎「霧島・黒霧島」を中心とした酒類を製造・販売する酒造メーカです。都城盆地から湧き出す清冽な天然水「霧島裂罅水（きりしまれっかすい）」、南九州の肥沃な土壌を活かして栽培する甘藷（かんしょ＝さつまいも）、創業当時と変わらぬ製法で作られている「麹」など、地元の素材を原材料とし作り出される本格焼酎は、全国的に大きなシェアを誇ります。今回は、工場全体の排水処理を担当されているグリーンエネルギー部の高田様にお話を伺いました。

「GX10は、画面がとても見やすく、直感的に操作できるので非常に便利です。波形表示を縦や横に変更できるので、画面上でデータの確認が簡単にできます。過去のデータを見るときも、タッチスクリーンで簡単に操作できるのも助かっています。また、データを確認後、紙の記録計と同じように、（スタイラスペンを使用して）画面に日付とサインを書き込めるのも嬉しいです。」（高田氏）

「記録したデータは、パソコンに転送し管理、保管しています。付属のビューアは使い勝手がよく、データの推移を確認するのに役立っています。」（高田氏）GXの専用ソフトウェア「ユニバーサルビューア」では、GXで保存したデータファイルの再生表示、プリントアウトができます。また、指定したデータを区間演算したり、ASCIIやExcelなどの形式に変換することもできます。

高田様の所属されるグリーンエネルギー部は、若手メンバーが比較的多く、そのほとんどの方々がスマートフォンやタブレット端末を利用し、フリック、スワイプなどの画面操作に精通していたため、同様な感覚で操作できるGX10への移行がスムーズだったそうです。また、直感的かつ簡単に操作できることが、メンバーの方々が記録計への興味を抱くきっかけとなったそうです。

その若手メンバーの方々の前向きかつ積極的な日々の改善活動も一助となり、今年、「第23回地球環境大賞」において、本格焼酎製造メーカとしては初となる「農林水産大臣賞」を受賞されました。この賞は、これまで産廃処分していた焼酎粕のゼロエミッションを達成し、「環境共生型焼酎工場」を実現していること、製造工程における地域活性化・環境保全活動を行っていることを評価され、受賞の運びとなったそうです。

霧島酒造様では、ペーパレスレコーダの他、プログラマブルコントローラ、液分析計、電磁流量計など弊社製品を多数ご利用いただいております。

*地球環境大賞とは？
「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、産業界を対象とする顕彰制度です。この制度は地球温暖化防止や循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進や、21世紀の社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の一段の向上を目的としています。これらの面で顕著な成果を上げ、社会の規範となる功績を収めた企業を集め企業、自治体、学校、市民グループなどが表彰されます。平成4年に創設し、今回で23回目を迎えています。

 

お客様紹介

霧島酒造株式会社
http://www.kirishima.co.jp/

右：生産本部　グリーンエネルギー部 高田　剛司様 左：担当代理店　南九州向洋電機株式会社　宮崎支店 甲斐様

霧島酒造株式会社様の代表商品

いも焼酎　黒霧島

いも焼酎　赤霧島

 

 

※掲載内容は、2014年6月取材時のものです。
※掲載記事および写真の無断転載を禁じます。