概要
Shree Renuka Sugars Limited (SRSL)
Shree Renuka Sugars Limited (以下SRSL社)は、世界的な農業並びにバイオエネルギーを手掛ける、世界最大級の原糖と精製糖のメーカの一つです。
本社はベラガビ(カルナタカ州)、支店はムンバイ(マハラシュトラ州)にあります。
全世界に展開する11の工場を合わせると、年間最大20.7百万トン(94,520トン/日)のサトウキビを加工し、原糖およびエタノールを製造、さらにそれらの残渣を利用した発電もしています。
インドに所在する7つの製糖工場は、年間7.1百万トン(35,000トン/日)のサトウキビの破砕能力を有しており、また海沿いにある2つの精製糖工場では、年間2工場合計170万トンの精製糖を生産しています。
SRSL社はYOKOGAWAと提携し、製糖工場としては最先端のCENTUM VP(DCS)を導入しました。
課題とソリューション
SRSL社のBharapar工場並びにGujarat工場で使用される製糖技術は、インドで初めてのものでした。
また、導入時点でこの技術を用いた自動化プロジェクトは実施されておらず、インドにいるエンジニアのみで実現することは、大きな挑戦でした。
この課題を克服するため、SRSL社、YOKOGAWA両社のエンジニアは、これまでの知見を活用し、さらに発展させることで、運転理論を導き出し、制御ロジックと制御ループを構成しました。
SRSL社のプラントオペレータがYOKOGAWAの制御システムの操作方法を迅速に操作できるようになることを目標とし、YOKOGAWAインドのメンバーは、SRSL社の制御・計測オペレータと密な連携をとり、
プラントの運転開始から停止までの各手順に沿ったガイダンスメッセージを表示するなど操作しやすいユーザインターフェースを設計しました。
この様にYOKOGAWAインドは、SRSL社との密な連携によりインドにおいては初となる技術を活用した、製糖工場の費用対効果の高いDCSシステムの導入に成功しました。