「天機に参与する」 自然の神秘を解明して人々の健康の増進に貢献する
1890年 (明治23年) に田口謙吉が個人商店の田口参天堂を開業したのが参天製薬の始まりです。現在は、医療用眼科薬 (目薬) の売上高が全体の9割以上を占め、国内トップ、世界有数の眼科薬メーカーとなりました。
Social Innovator として、目薬だけではない製品・サービスの展開に取り組み、人々の目の健康に関する社会的な課題を解決することで、「見る」を通じた人々の幸せの実現に貢献してまいります。
導入の背景
-グローバル生産の中核拠点として [滋賀プロダクトサプライセンター]-
システム更新の対象となった滋賀プロダクトサプライセンターは、参天製薬におけるグローバル生産体制の中核拠点と位置づけられ、2013年に滋賀工場から改称されました。
更新に際して課題となったのは、まず「脱DCS」であること。2つ目には「ベンダーに頼らず参天製薬社内でエンジニアリングができる」ことです。くわえて「操業の停止を可能な限り短期間とする」ことも目標としました。
横河ソリューションサービスから提案を受けた VizBatch が使用しているコントローラは PLC であり、また持っている Look&Feel なエンジニアリング環境は社内担当者でもエンジニアリングできると思わせるものでした。
また、横河ソリューションサービスなら期間内にキチンと立ち上げるだろうとの信頼感もあり、VizBatchでシステム更新することとしました。
導入において
-自由度が高く、未来へ引き継いでいくシステムへ-
なぜ今回の更新に VizBatch を選定したのかいうと、DCS 程複雑でなく自由度が高いシステムで制御更新をしたいと考えていたからです。また要求仕様の1つでもありましたが、ある工程から次の工程に進む他の条件が可視化出来るようにしたいという思いがあり、こういった要望にも応えられるものであったのも魅力の1つでした。
更新にあたっては、基本的に制御動作は、更新前と後で同じであることが条件でした。そのため、保全業務を担当する設備チームとオペレーション業務を担当する製剤チームが協力しあい、更新業務にあたりました。設備チーム、製剤チーム共に現状を良く理解している担当者と、これからを担う担当者の2名体制で挑めるよう検討したことは、結果スケジュール通りにシステム更新を完了できたと共に、技術伝承も含めたメンバー間の知識の共有化に繋がったと思います。
システム概要
-容易に製法を変更できる構造-
今後について
-自動制御の改善の次は、製造管理(MES)機能の活用に期待-
VizBatch導入によって、定量的な効果があったかどうかは今後の評価となります。制御更新時に併せて改善したのは、手動操作をしていた作業を自動化するようにしたことです。自動化を進めることで、省人化にも繋がりました。また過去発生した不具合を是正出来るよう、インターロックの追加も行っています。今回のシステム更新は、VizBatch の制御監視機能が主体となりました。
VizBatchは、記録された実績データとは他に操作監視画面で同じデータを表示できますが、求めているデータがどこに格納されているか分かりやすくなると使い勝手がさらに良くなると感じています。徐々に改善されていくことでしょう。
お客様プロフィール
社名 | 参天製薬株式会社 |
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本社所在地 | 大阪市北区大深町4番20号 |
工場 | 滋賀プロダクトサプライセンター |
工場所在地 | 滋賀県犬上郡多賀町大字四手字諏訪348-3 |
事業内容 | 医薬品および医療機器の研究開発・製造・販売 |
URL | https://www.santen.co.jp/ja/ |