2015年3月9日発表
このたび、文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構(JST)が推進するセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム※において、当社も参画する「フロンティア有機システムイノベーション拠点」(中核機関:山形大学)が、COI拠点として展開されることに決定しました。
本拠点では、未来の健康で感性豊かな生活・社会の実現を目指し、参画機関との共同研究体制の下、塗布型デバイス、有機EL、有機トランジスタ・集積回路、生体親和性材料、有機生体センサ及び、それらを用いたシステムの実用化に向けた研究開発を行います。
新しい暮らし方、働き方、健康、高いクオリティ・オブ・ライフ(QOL)を可能とするシステムの提案、実現を目指す有機システムイノベーションにおいて、鍵となる技術の一つが有機生体センサや有機RF-IDなどの有機エレクトロニクスです。いつでもどこからでもアクセス可能なユビキタスな環境に対応するため、柔軟かつ軽量で大量生産が可能なデバイスが必要になります。そのため、有機材料を基材に塗る塗布型デバイスを印刷プロセスで作成するという生産方式に期待が集まっています。
現在、そういった生産方式の研究開発が進められていますが、実用化には多くの課題があります。YOKOGAWAは、今回のプロジェクトにおいて、生産ラインに適用可能な計測・制御面での研究開発を担当し、有機エレクトロニクス実用化への道を拓くことを目指しています。
以上
※ センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
文部科学省が平成25年度から始めた「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に基づいて設定されたあるべき社会の姿、暮らしのあり方のビジョンに沿って、ハイリスクではあるが実用化の期待が大きい異分野融合・連携型の基盤的テーマに対して集中的な支援を行い、産学が連携する研究開発チームを形成するプログラム。