2021年3月12日発表
当社が1975年に開発、発売した産業プロセス分野向け分散型制御システムと、1924年に完成した電磁型オッシログラフ(オシログラフ)とが、一般社団法人電気学会の第 14 回電気技術顕彰「でんきの礎」に選定され、3月10日に表彰されました。1社から2件同時に選定されるのは初めてのことです。
産業プロセス分野向け分散型制御システムは、「CENTUM(センタム)」と命名され、Distributed Control System(DCS)として世界に先駆けて発表されました。高速プロセス制御通信機能、使い勝手のよいエンジニアリングツール、使い慣れた操作盤と高い親和性のあるCRTディスプレイを備え、鉄鋼、石油化学などプロセス産業のプラントで高信頼の制御システムとして採用されました。現在も「CENTUM」は、過去の製品との継承性を保ちつつ進化を続けています。当社の主力製品として、世界100カ国以上で累計27,000システムが採用され、プラントの最適操業を支援しています。
電磁型オッシログラフは、音声周波数までの波形を観測・記録する国産初の計測器です。携帯型にすることで送電線の安定度試験や遮断器試験に用いられたり、学術研究や教育の現場で波形の観測・記録に活用され、日本の産業分野の発展と学術分野の進展に貢献しました。現在も当社の子会社で測定器ビジネスを担う横河計測株式会社が、ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM5000」をはじめとするオシロスコープをラインアップし、エレクトロニクス・メカトロニクス業界のお客様に提案、広く採用されています。
今後も当社は、計測・制御・情報の技術を通じて、持続可能でより豊かな人間社会の実現に貢献します。
産業プロセス分野向け分散型制御システム
電磁型オッシログラフ
「でんきの礎」とは
社会生活に大きく貢献した電気技術の功績を称え、その価値を広く世の中に周知して多くの人々に電気技術の素晴らしさ、面白さを知ってもらい、今後の電気技術の発展に寄与することを目的に、技術史的価値、社会的価値、学術的・教育的価値のいずれかを有する約25 年以上経過した電気技術の業績を顕彰するものです。(カテゴリーとして『人』『モノ』『場所』『こと』の 4 つを設定)。平成 20 年の電気学会創立120 周年記念事業の一環として制度化しました。でんきの礎は今回の第14回で総計87 件となります。
一般社団法人電気学会
https://www.iee.jp/file/foundation/data07/press/press14-all.pdf
以上
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統合生産制御システム(DCS)
独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散形制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」は、1975年に販売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計30,000以上のシステムが採用されています。