2008年2月19日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、自社のレンジフリーコントローラ「FA-M3R」のアプリケーションプログラム作成を容易にするプログラム開発ツール 「WideField2」の機能を強化して2月29日から発売しますのでお知らせします。
今回の機能強化では、プログラミングのしやすさを徹底的に追及して機能を見直したことで、装置メーカがより効率的にプログラムを設計、開発できるようにしました。
開発の背景
当社のレンジフリーコントローラ「FA-M3R」は、半導体製造装置や電子部品組み立て装置などの各種機械・装置の組み込みコントローラとして使用されるもので、プログラマブル・コントローラ(PLC)に分類される製品です。
装置ユーザは、最終製品の高機能化を進める一方で、製造する装置の稼働率向上のニーズを持っています。そのため装置には高度な制御機能が必要になり、組み込みコントローラであるPLCのプログラムが複雑化して、各装置メーカのプログラム設計、開発の負担が増加しています。
当社では、装置メーカのプログラム設計、開発効率の向上を支援するために、自社の「FA-M3R」用プログラム開発ツール「WideField2」のプログラミング環境を整備し強化する開発に取り組んできました。
強化した機能
- 日本語版と英語版を統合
従来別々だった「WideField2」の日本語版と英語版を統合して、使用言語の選択を可能にしました。装置メーカやセットメーカの海外拠点でも同一ソフトウェアを利用できるので、ツール管理が容易になります。 - プログラム照合機能の拡充
各装置メーカが新たなPLCのプログラムを設計、検証する際に、類似したプログラムを参考にできるよう、照合機能を拡充してプログラムの相違点を一目でわかるようにしたので、オリジナルのプログラムとの照合作業が容易になります。 - プログラム内容を容易に把握
プログラムはデータを格納する番地(アドレス)単位で管理します。今回、使用中のアドレスに格納されたデータのみを抽出して把握できるようにしたので、プログラムの検証作業が容易になります。 - プログラミング環境の充実
プログラムを作成するパソコン端末の画面において、一画面に表示可能な情報量が従来製品の2倍になりました。画面をスクロールする操作が減りプログラム作成の効率が向上します。
主な市場
半導体製造装置、電子部品/電子機器組み立て装置などの各種自動機メーカやセットメーカ
用途
上記装置の組込コントローラ「FA-M3R」のプログラム開発ソフトウェア
以上
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