2008年3月24日発表
横河電機株式会社 (本社:東京都武蔵野市中町2-9-32、代表取締役社長:海堀周造) は、中国のインダストリアルオートメーション(IA)市場でのトップシェア獲得を目指す為、中国の既存の関連会社3社の業務を統合し、新たな現地法人、横河電機(中国)有限公司を設立しました。
新会社設立の背景
急速な経済発展を遂げている中国でのビジネス環境は大きく変化し、顧客の経営課題解決に対して、個々の会社が保有する製品、商品だけではなく、納入実績・ノウハウなどから蓄積された無形の知的資産を活用したトータルソリューションを提供することの出来る体制へ早急に転換することが必須であると判断いたしました。
新会社は、事業統括会社として販売力、技術サポート、エンジニアリング、保守サービス機能を大幅に強化し、多様化する中国IA市場のニーズに応えるトータルソリューションを提供していきます。
会社規模の拡大によってカスタマーサポート能力を向上させ、2010年に受注、売上を2007年度比2倍に成長させることを目指します。
新会社の概要
社名: | 横河電機(中国)有限公司(Yokogawa China Co.,Ltd) |
資本金: | 5,300万人民元 (横河電機100%出資) |
本社所在地: | 上海市 |
代表者: | 董事長 三奈木 輝良 |
営業範囲: | 自動制御システム、フィールド機器、プローブ、通信及び高周波測定器、 半導体検査測定システムなどの計測・制御機器、パネル及び関連部品の設計、製造、卸売り及び上記商品の輸出入業務、関連のシステム集成、アフターサービス、技術コンサルティング。また、ソフト・システム開発支援のサービス提供。 |
売上目標: | 2008年度 6億 人民元 |
従業員数: | 約650名 |
会社機能: | 販売、エンジニアリング、サービス、マーケティングなど |
営業開始: | 2008 年2 月1日 |
業務統合した3社の概要
社名 | 横河電機(西安)有限公司 | 上海横河石化自控有限公司 | 横河電機(中国)商貿有限公司 |
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本社所在地 | 西安市 | 上海市 | 上海市 |
代表者 | 大竹 眞 | 大竹 眞 | 大竹 眞 |
資本金 | 5,300万人民元 | 210万US$ | 1,300万US$ |
設立年月 | 1985年9月 | 1995年8月 | 2005年9月 |
従業員数 | 276名 | 33名 | 341名 |
売上高 (2007年度) |
23,300万人民元 | 8,400万人民元 | 6,800万人民元 |
横河電機の中国事業の沿革
1957年に中国とのビジネスを開始。
1980年に最初の技術移転を実施し、合計12製品の技術移転が実現。
1985年に最初のJVを設立し、現在では4つのJVが事業を展開中。
2000年に最初の独資会社を設立し、現在では3社の独資会社が事業を展開中。
2008年に事業統括会社として横河電機(中国)有限公司が営業開始
中国における横河電機の事業戦略
当社は、1997年以来、顧客の視点に立ち、最先端テクノロジーによって、顧客の期待と要求に応える最適なソリューションを提供するというビジネスコンセプト「エンタープライズ・テクノロジー・ソリューション:ETS」を提唱し、このコンセプトに立脚した事業戦略を展開してきました。
中国においても、ETSコンセプトに基づくトータルソリューションを提供できる体制への転換を進める為の中核会社として、横河電機(中国)商貿有限公司を設立(2005年)し、YOKOGAWAグループの成長戦略を展開してまいりました。
以降、関連各社との連携を強化し、各個社の経験ノウハウを融合することによりYOKOGAWAの総合力を最大限に発揮できる体制が整いました。
今回設立した新会社は、これまで築いてきた中国での事業基盤を、さらに大きく発展させるための経営戦略の実行であるとともに、中国工業界の発展とともに歩むというYOKOGAWAの決意の証です。
以上