2008年3月25日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、工場や大規模施設、病院、老人福祉施設で、作業員、患者、入所者などの安全支援対象者の動向を把握し安全確保を支援する安全支援システム「ASTREA PM100」の機能を強化し、3月26日に発売しますのでお知らせします。
今回の「ASTREA PM100」の機能強化では、無線中継局を追加ラインナップしたことで、安全支援対象者の動向を確認できる範囲が拡大しました。また自動警報機能を拡充したことで、管理者や看護者に通知する緊急事態の対象が増えました。
安全支援システムPM100
開発の背景
グローバル競争の激化からコスト削減のため、現代の工場は省人化を進めています。そのため、少人数で広大なエリアに点在する機械装置の運転や保守を担当する例が増え、安全の確保が大きな課題となっています。また、病院や老人福祉施設では、看護者の目の届かない場所での患者の容態急変や深夜の徘徊を早期に発見する仕組みが求められています。当社はこれらのニーズに応え、安全支援システム「ASTREA PM100」を2007年8月に発売しました。
対象者一人ひとりの安全支援可能域を広げたいというユーザのニーズが増大する一方で、現場は、電波環境、柱の配置や部屋の構造が異なり状況がさまざまです。当社では、これら多様な現場で対象者の動向を正確に把握して安全確保を支援するために、「ASTREA PM100」の機能を強化する開発に取り組んできました。
安全支援システムPM100 無線中継局
機能強化の内容
- 作業員や患者の安全支援区域が拡大
無線中継局を新たにラインナップに追加しました。大きな装置や柱によって電波が 遮断される電波環境の悪い区域にいる作業員や患者の行動を、無線中継局を経由して確実に把握し記録します。 - 自動警報機能の拡充
作業員や患者の転倒時に加え、センサタグが浸水もしくは破損して無線通信が途絶えた場合や、対象者が安全支援区域を出たときも、自動で警報を発して管理者に迅速な対応を促します。
「ASTREA PM100」について
「ASTREA PM100」は、工場や大規模施設、病院、老人福祉施設などで、安全支援対象者一人ひとりが無線ICタグを装着し、安全支援区域内に配した基地局で信号を受信することで、対象者の状態を把握し記録するシステムです。独自に開発した加速度センサ内蔵の無線ICタグにより、個人の位置の把握はもとより、姿勢(立っているか、倒れているか)や移動速度(止まっているか、歩いているか、走っているか)も把握することが出来ます。緊急時には自動で警報を発して管理者に対応を促し、迅速な救援を行うことができます。
主な市場
各種工場、大型公共施設やトンネルなどの構築物、病院・老人福祉施設などの安全管理部門
用途
- 自動化が進んだ工場での一人作業、深夜の巡回パトロール、点検坑内作業での安全確保支援
- 病院・老人福祉施設での徘徊や、急病による転倒の検知
以上
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