2010年8月23日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、プラント運転業務における業務管理を支援し、効率化に貢献するソフトウエアパッケージ「Production Instructor VP™※1(プロダクション インストラクター ブイピー)」を開発、8月24日に販売を開始しますのでお知らせします。
「Production Instructor VP」を導入することにより、プラント運転業務での作業指示、進捗管理などの業務効率が向上するとともに、作業指示でのヒューマンエラーを防ぐことができますので、安全運転に寄与します。当社は「Production Instructor VP」で、プラント運転業務管理のMES(Manufacturing Execution System)ソリューションを充実させ、さらなるビジネスの拡大を目指します。
開発の背景
プラント運転業務における作業指示や進捗管理は、現場では紙や口頭などで行われているのが一般的です。電子化されていないことから、作業の進捗がリアルタイムで確認できない、次のシフトに作業を引き継ぐ際に引継ぎ簿をその都度作成しなくてはならない、過去の作業実績の検索が容易にできないなどという、作業効率上の問題があります。また、伝達ミスや実施漏れなどのヒューマンエラーに起因する安全上の問題もあります。
こうした問題を解決するために、プラント運転業務の作業指示や進捗状況などを電子化して管理・共有できるソフトウエアパッケージを開発しました。これにより、プラント運転業務管理の効率が向上するとともに、安全で確実な運転管理をサポートします。
製品の特長
- リアルタイムでの作業進捗管理が可能
作業の進捗状況をガントチャート形式でリアルタイムに確認できます。運転管理者は、作業者の負荷を確認しながら作業の割り振りが可能です。 - 引継ぎ情報が容易に作成でき、効率的な引継ぎが可能
プロセス管理値や伝達事項をもとに、業務引継ぎ簿や運転日誌を容易に作成できます。作業指示の電子化により、伝達ミスや実施漏れなどのヒューマンエラーを防ぐことができますので、確実な作業引継ぎが可能です。 - ベストプラクティスの抽出と、標準テンプレートによる業務効率の向上
過去の作業実績を電子情報として検索でき、ベストプラクティスが容易に抽出できます。また、その作業ノウハウをテンプレート化して取り込むことで業務の標準化が図れます。
主な市場
石油・天然ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理など、プロセス製造業のプラント運転業務管理部門
用途
プラント運転業務管理における業務効率の向上とコスト削減
以上
※1 VP
当社が提唱する、お客様にとっての理想のプラント・操業を実現するビジョン「VigilantPlant®」のなかで、当社は、プラント操業を「安全性」・「信頼性」・「生産性」の視点から捉え、それぞれに該当する製品群、ソリューション群、サービス群を提供することで、お客様のビジネスの長期的な発展を支えることを目指しています。このビジョンに基づく製品群等の名称に、VigilantPlantの頭文字、VPを冠しています。