2011年6月27日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、このほど世界No.1の石油・液体化学品の貯蔵能力をもつオランダのタンクターミナル運営会社Royal Vopak(ロイヤルヴォパック)との間で、分散形生産制御システム(DCS)および安全計装システム(SIS)に関するグローバル優先供給契約を締結しましたので、お知らせします。
この契約により、Royal Vopakがタンクターミナルを新設・増設・更新する際に、入出荷設備や基地内にめぐらされたパイプラインの監視制御システムとして、当社の統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム ブイピー)」と安全計装システム「ProSafe-RS(プロセーフ アールエス)」が優先的に採用されます。同社と制御システムのグローバル優先供給契約を結ぶサプライヤーは、当社が世界で初めてです。
Royal Vopakは、世界30カ国79箇所に大規模なタンクターミナルを構え、石油・液体化学品の保管ビジネスを行っています。タンクターミナルの安全かつ効率的な操業のため、新たに策定したグローバル社内技術標準に基づき操業の自動化を推進していく計画です。Royal Vopakの社内技術仕様を満たすシステムとして、業界に先駆けて当社のCENTUM VPとProSafe-RSが選定されました。
今回、Royal VopakからDCSおよびSISベンダーに選定された主な要因は、(1)高い信頼性を有し世界各地で実績を重ねているCENTUM VPと独TUVから安全度水準SIL3※の認証を受けているProSafe-RSのそれぞれの製品の長所とお客様からの高い評価、(2)Royal Vopakが今後注力しようとしている新興国における当社の納入実績やお客様に密着した保守・サービス体制です。
当社は、タンクターミナル向け制御ビジネスの提案活動を強化し、2015年までに年間30億円の売上を目標にDCS・SIS市場でのさらなるシェア拡大をめざします。
※ 安全度水準SIL3(Safety Integrity Level 3)
SILは、国際電気標準会議(IEC: International Electrotechnical Commission)が規定している安全度の水準。SIL3は、プラントに安全対策を施さない場合と比較して、リスクの度合いを1/1000から1/10000の範囲に低減できる。
以上
本件に関するお問い合わせ
- 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 広報・IR室