2013年1月22日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)の子会社であるヨコガワ・ヨーロッパ・ソリューションズ B.V.(本社:オランダ アーマスフールト 社長:W. de Groot)は、GDF Suez E&P UK Ltd.※1, から、英国沖の北海南部にあるシグナス・ガス田※2のガス生産洋上プラットフォーム向け制御システムと安全計装システムを受注しましたのでお知らせします。
シグナス・ガス田は、埋蔵量180億立方メートルの新しいガス田で、GDF Suez E&P Ltd.,が運営し、2015年後半に生産を開始する予定です。洋上プラットフォーム4基が建設され、産出したガスは、パイプラインを通じて英国北部ノーフォークにあるガスターミナルに輸送される計画です。
今回当社は、洋上プラットフォーム4基向けに、統合生産制御システム「CENTUM® VP」(センタム・ブイピー)、操業時の異常事態を検出しシャットダウンなどの必要な緊急動作を安全に実行する安全計装システム「ProSafe®-RS」(プロセーフ・アールエス)、プラント情報管理システム「Exaquantum® 」(エグザカンタム)、統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM®」(ピー・アール・エム)、統合ダイナミックシミュレーション環境「OmegaLand」(オメガランド)をベースにした運転訓練システムを納入します。また、これらのシステムのエンジニアリング、スタートアップ、据付も行います。
今回、ヨコガワ・ヨーロッパ・ソリューションズ B.V.が受注できた理由としては、海上プラットフォームにとって最も重要な安全操業に適したシステムを提案したことがあげられます。当社の「CENTUM VP」と「ProSafe-RS」を組み合わせることにより、個別に構築していた生産制御システムと安全計装システムをひとつに統合することができ、設備の制御と安全に関する操作・監視を一元的に行えるため、操業効率と安全確保を両立させることができます。
また、プラントで使用されている機器・装置の情報を管理するシステム「PRM」により、スペースの制約があるプラットフォーム上でも機器の点検などの保全作業を効率化でき、安全操業の維持に貢献します。
さらに、今回納入する運転訓練システムは、オペレーターの運転訓練に活用できることに加え、生産効率を向上させるための制御プログラムの再設計やプロセスの妥当性を検討するシミュレータとしても活用できます。
ヨコガワ・ヨーロッパ・ソリューションズ B.V.を傘下にもつヨコガワ・ヨーロッパ B.V.(本社:オランダ、社長:Harry Hauptmeijor)は、近年、海上の石油・ガス生産設備向け制御ビジネス体制を強化、資源開発が盛んな北海にある石油・ガス田の開発・生産プラットフォーム向け制御システムを石油メジャーや大手ガス会社から受注しています。当社は、中期経営計画「Evolution 2015」で石油・ガスの開発・生産工程を注力業種として掲げています。当社は、お客様のプラントや生産設備の安全、安定操業を提案、制御事業を拡大します。
以上
※1 GDF Suez E&P UK Ltd.:
エネルギー分野で世界トップクラスのGDF Suezグループ傘下のイギリスの企業。北海南部、北海中央部、シェトランド諸島西部の石油・天然ガス田の開発・生産を行っている。
※2 シグナス・ガス田:
北海南部の英国大陸棚44/11a鉱区と44/12a鉱区に位置し、GDF Suez E&P Ltd.が運営するガス田。権益は、GDF Suez(権益比率38.75%)、Centrica(同48.75%)、Bayerngas(同12.5%)の3社が所有。生産は、2015年後半に開始の予定。埋蔵量180億立方メートルで、イギリスにおける生産量の5%にあたる量のガスを生産でき、最大で150万世帯の都市ガス需要をまかなうと期待されている。
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