2013年2月12日発表
横河電機株式会社は、米国のエネルギー・マネジメント・ソリューション(EMS)会社 Soteica Visual MESA(ソテイカ・ビジュアル・メサ 本社:テキサス州ヒューストン CEO :Oscar Santollani 以下Soteica)と、YOKOGAWAのグローバルネットワークを通じて同社のユーティリティ向けエネルギー・マネジメント・ソリューション(商品名:Visual MESA)を販売する契約を締結しました。また、この販売提携を機に、横河電機はSoteicaに44.3%の出資を行いました。
世界の製造業各社は、プラントで消費する各種エネルギーの使用量削減、効率向上が直接製造コストの低減につながるため、EMSに対して高い関心と強いニーズを持っています。加えて、環境保全のためにCO2やNOxなどの排出量削減を図るため、在来エネルギーと新エネルギーを最適に組み合わせて使用する"エネルギーのベストミックス"を目指す動きが加速することが予想されます。
プラントにおけるエネルギー管理には、メインプロセスの装置に蒸気、空気、電気、燃料などの動力源を供給するユーティリティ設備のエネルギー効率最適化と、メインプロセス自体で消費するエネルギー最適化の2つの側面があります。
当社は、メインプロセス向けの制御システムや高度制御ソリューションパッケージの分野で高い競争力を持っており、プラント操業の最適化を通じた省エネルギー化に貢献しています。一方、ユーティリティ設備に関しては、プロセスの稼働状態や燃料価格変動など様々な制約条件のもとに電気、石油、再生可能エネルギーなどの使用割合を最適化する高度なEMSを日本のお客様に提供してまいりました。
当社は今回、成長が期待されるEMS分野でお客様に提案するソリューションの幅をさらに 広げるため、ユーティリティのEMS分野で世界屈指の技術力を持ち、石油メジャー各社に高い知名度と実績をもつSoteicaと、豊富な実績があるエネルギー効率最適化ソリューション「Visual MESA」の販売で提携し、日本を含む世界のお客様に幅広くソリューションサービスを提供していくことを決定しました。SoteicaとしてもYOKOGAWAのグローバルネットワークを通じて、「Visual MESA」の販路を広げることができ、特にアジア市場での販売強化が図れます。
Visual MESA導入により、ユーティリティ設備のエネルギーコストを年間2~5%程度減らすことができます。年間のエネルギーコストを4000万米ドルとした場合、80万から200万米ドルのコスト削減効果が得られることになります。世界には年間のユーティリティエネルギーコストが4000万米ドルを超える工場が約3400か所あり、これらを含め、広くエネルギーコスト削減に取り組みます。
当社は「Visual MESA」の販売に加え、Soteicaと共に、プラントのエネルギー効率最適化についての導入支援、エンジニアリングサービス、メンテナンスサービスなどの高付加価値サービスを提供します。さらに、エネルギー効率最適化の対象をメインプロセスとユーティリティを含めたプラント全体に広げた新たなエネルギー・マネジメント・ソリューション・サービスを提供していきます。
以上
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