2013年3月5日発表
横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都立川市 社長:金子 洋)は、電気メータなどの校正用として、広範囲の交流電圧・電流を高精度に出力可能な交流標準電圧電流発生器「2558A」を3月6日に発売しますのでお知らせします。
新製品「2558A」は、従来製品2558の確度などの基本性能を大幅に向上させたほか、校正作業の効率向上に役立つ機能を追加しました。
交流標準電圧電流発生器「2558A」
開発の背景
電圧・電流メータは、正確さを保つために定期的な校正が必要です。校正をメーカや校正機関に依頼すると納期、コストがかかるため、高精度な社内標準器を用意し、使用する測定器を自社内で校正する例が多く見られます。また、メータや変流器(CT)の開発や検査では、高確度かつ広いレンジで電圧・電流を出力可能な標準器が必要とされます。
YOKOGAWAは1970年代から電圧・電流、抵抗、圧力、温度等の分野で標準器クラスの高精度測定器を提供しており、この分野ではリーディングカンパニーの1社に数えられています。今回発売する「2558A」は、交流の電圧・電流を高精度かつ幅広いレンジで発生する交流標準電圧電流発生器です。交流の電圧電流発生に機能を特化したことで、メータやCTの校正、検査に必要な性能と機能を低価格で実現しました。
当社は、開発品質や作業効率の向上に貢献する電圧電流発生器のラインアップを強化し、高精度測定器ビジネスの更なる拡大を図ります。
新製品の特長
- 広い出力範囲
周波数40~1000Hzの間で、交流電圧を1.00mVから1200.0V、交流電流を1.00mAから60.00Aという広い範囲で出力でき、1台でほとんどの交流アナログ計器の校正、検査に対応します。 - 高い確度と安定性
確度(最大誤差)は、交流電圧:±0.04%、交流電流:±0.05%と高く、正確な校正が可能です。また、出力の変動は±0.005%/hと、高い安定性を持っています。 - 使い勝手を向上
見やすいデジタル表示と桁ごとの設定ダイヤルで直観的操作が可能です。また、電流出力端子を各測定レンジ共通にしたことで、小電流から大電流までケーブルの接続替えなしで使用することができ、作業効率が向上します。
主な市場
- 校正機関や民間企業の標準器室
- 指示計器、クランプテスタ、継電器、変流器を開発、製造している会社
用途
電気測定器やメータの校正、検査に用いる電圧電流発生
以上
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