横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

全天候型プラント用監視カメラとして最高クラスの小型、高性能を実現した全天候型CCDカラーカメラ「FIELDEYEⅡ」を発売

2013年4月24日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、プラントの設備や敷地内の監視に利用する監視カメラの新シリーズ、全天候型CCDカラーカメラ「FIELDEYEⅡ(フィールドアイⅡ)」を開発、第一弾として非防爆旋回型の「FC33U」を4月26日に発売しますのでお知らせします。防爆旋回型については年内に発売いたします。
 「FIELDEYEⅡ」は、プラントに設置する全天候型の監視カメラとしては業界最高クラスの小型、高性能を実現したカメラです。これにより、当社はプラント監視ソリューションビジネスを加速していきます。

非防爆旋回型カラーカメラ「FC33U」
非防爆旋回型カラーカメラ「FC33U」

開発の背景

 多くのプラントでは、設備やラインの状況を中央制御室などから監視するために監視カメラシステムが導入されています。当社は'97年、既存の他社製品に比べ大幅な小型軽量化を図った監視カメラのラインアップとして全天候型CCDカラーカメラ「FIELDEYE」を発売し、プラント向け監視カメラ市場に参入し、国内やアジアを中心に実績を重ねてきました。
 昨今のセキュリティに対する意識の高まりを受け、監視カメラの市場が国内外で拡大しています。プラントにおいても安全性を高めるため、より高性能で設置しやすい監視カメラへのニーズが高まっています。当社はこうしたニーズにこたえるため、このたび新しいラインアップとして全天候型CCDカラーカメラ「FIELDEYEⅡ」を開発しました。

製品の特長

  1. 強度、耐食性に優れたステンレス外装で業界最高クラスの小型ボディを実現
    従来の「FIELDEYE」はアルミの外装ですが、新製品「FIELDEYEⅡ」は強度、耐食性に優れたSUS316L※1ステンレス外装を採用しました。ステンレスの比重はアルミの約3倍ですが、内部構造を見直し実装密度を上げ外装の容積を小さくしたこと、また、外装をステンレスの鋳物とし厚みを抑えたことにより、大幅な小型軽量化を図りました。このたび発売する非防爆旋回型の「FC33U」は、他社同等機種と比較して最高クラスの小型ボディを実現しており、かつステンレス製としては極めて軽量です。これにより、設置できる場所が広がり取り付け作業も容易になります。

    ※1 SUS316L: 耐食性、靭性、延性、加工性、溶接性に優れ、幅広い用途で使用されているステンレス
  2. 高感度、高倍率、高解像度を併せ持つ高性能カメラを搭載
    撮像の心臓部となるカメラ部分に、標準仕様で最低被写体照度0.5ルクス※2の高感度、光学36倍・デジタル20倍の高倍率ズーム、水平解像度650TV line(テレビ本)の性能をもつカメラユニットを採用しました。これにより、プラント監視用カメラとしては最高クラスの性能を実現しました。

    ※2 0.5ルクス: 月あかり程度の明るさ

主な市場と用途

石油、石油化学、化学、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼などのプラントにおける設備の監視および設備の内部状況の監視

FIELDEYEについて

 当社のモーション制御技術と防爆設計技術を生かして開発したプラント用監視カメラです。プラント内の利用を想定した防水・防塵構造となっており、防爆タイプもラインアップしています。また結露を除去するデフロスター、凍結を防ぐヒーター、水滴や汚れを除去するワイパー(オプション)を備え天候にかかわらず使用できます。映像データは、同軸ケーブルで映像と制御信号を多重伝送する同軸多重通信に加え、ビデオサーバを利用することによりEthernetによる伝送が可能です。その性能と信頼性から、国内を中心に多くのお客様で採用されています。
 なお、新製品「FIELDEYEⅡ」は、横河電子機器が製造し、横河ソリューションサービス株式会社および各国・各地域の当社子会社、代理店が販売します。

以上

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