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【横河メータ&インスツルメンツ】高精度かつ効率よくフィールド機器の校正が行える圧力キャリブレータ「CA700」発売のお知らせ

2013年6月13日発表

 横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都立川市 社長:金子 洋)は、差圧・圧力伝送器などのフィールド機器の校正を効率よく行える機能を備え、かつハンディタイプとしては最高クラスの高精度を実現した圧力キャリブレータ「CA700」を6月14日に発売しますのでお知らせします。

CA700
CA700

開発の背景

 プラントに多数設置されている差圧・圧力伝送器や圧力スイッチなどのフィールド機器には、正確さを保つために定期的な校正が求められます。プロセス用圧力キャリブレータは、こうした機器の校正を現場で行うための測定器です。
 プラントの安定操業や安全性確保への意識の高まりを受け、保守や点検の重要性が増しており、質の高い作業をより効率よく行えるキャリブレータが求められています。また、計装機器の高精度化に伴い、キャリブレータにも一層の高精度化、高性能化が要求されています。当社はこれらのニーズに応え、圧力キャリブレータ「CA700」を発売します。

製品の特長

  1. ポータブルタイプで最高クラスの精度を実現
    当社が高い技術をもつシリコンレゾナントセンサの搭載により、ポータブルタイプの キャリブレータとしては最高クラスとなる誤差±0.02%rdgの高確度で圧力測定が行えます。また、電流・電圧についても誤差±0.015%rdgの高確度で発生・測定が可能です。これにより、圧力伝送器などの校正に必要な、圧力、直流電流の入出力テストを高い精度で行えます。電流・電圧双方の発生・測定が行える圧力キャリブレータは、この価格帯では「CA700」のみです。

    ※ 海外の誤差表記基準では精度±0.01% of rdg。rdgはreadingの略で、測定値に対する誤差を表す。

  2. 校正作業を効率化する各種機能を搭載
    圧力伝送器、圧力スイッチの校正手順を内蔵メモリに記憶しており、校正作業を確実かつ効率的に行えます。さらに、調整前と調整後のデータ、誤差率を記録することができますので、機器診断や保守頻度の判断に役立てるなど、保守の質の向上が図れます。
  3. ワイドレンジで幅広い圧力伝送器に対応可能
    CA700は、測定レンジが-80k~200kPa(キロパスカル)、-80k~1,000kPa、-80k~3,500kPaの3モデルをラインアップしています。1モデルで対応できるレンジが広いため、測定するレンジに応じて多種のキャリブレータを用意する必要がなくなります。

主な市場

石油、ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、上下水などの各種プラントにおける機器の保守・点検

用途

スタートアップや定期点検における

  • 差圧・圧力伝送器や圧力スイッチの校正、入出力性能試験
  • タンクや配管の気密性試験
  • 電空変換器の動作確認   など

今後の取り組み

 当社は、電気機器の開発や生産ラインでのテストなどに使用される高精度測定器の技術を生かし、プラントで使用される機器の保守・点検に使用するキャリブレータを1988年に開発、発売しました。これまでに、計装信号用(直流電流・電圧)、温度用、圧力用の各種キャリブレータを発売してきましたが、このたび、より幅広い圧力伝送器をカバーできるワイドレンジと高精度を実現し、かつ校正に便利な機能を備えた「CA700」を開発し、ラインアップを拡充したものです。今後もプラントの保守・点検における作業の効率化や質の向上に貢献する製品を提供してまいります。

以上

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