2014年7月7日発表
横河ソリューションサービス株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、搬送、加工・組立、包装など“ファクトリー・オートメーション(FA)工程”における、装置との情報連携に最適なフレキシブル・ファクトリー・コントローラ「VC100シリーズ」を開発、本日から発売しますので、お知らせします。
国内市場で高いシェアを誇る素材産業の連続プロセス用の制御システムに加え、今回FA工程向け製品のラインアップを拡充することで、工場全体へのトータル・ソリューション・プロバイダとして、提案活動を強化します。
フレキシブル・ファクトリー・コントローラ「VC100シリーズ」
開発の背景
製造業では、製造工程をコントロールするシステム(Process Control System:PCS)と、企業・工場全体を経営の視点で情報を管理するシステム(Enterprise Resource Planning:ERP)との間の領域に、製造工程における製造スケジュール、品質、在庫等を管理するシステム(Manufacturing Execution System:MES)が導入されています。
MESは製造工程と経営情報を連携させる上で、工場内では重要な役割を担っています。しかし、市場には製造工程制御と情報管理を連携させるための適切なコントローラが提供されておらず、この機能を汎用PCなどのオープンシステムで代替させているために、耐久性、安全性、長期保守等の課題を解決できていない状況にあります。
今回当社が発売した「VC100シリーズ」は、堅牢性、連続運転性、耐ウイルス性に優れ、長期保守を実現したFA用コントローラです。
製品の主な特長
- FA工程に最適なコントローラ
「VC100シリーズ」のハードウエアは汎用PCとは異なり、ハードディスク装置などの機械機構を極力排除し、24時間連続運転を可能とした耐環境性に優れたFA用コントローラです。 - 長期保守とサイバーセキュリティ
生産現場のコンピュータは長期にわたって使用されることが多いことから、10年間の保守対応製品としました。また、独自OS搭載により、コンピュータウイルスに感染しにくいという特長も有しています。
今後の展開
近年では、MESによる品質履歴追跡、設備稼働状況の把握といった領域でもリアルタイムに発生する現場データを漏れなく収集することが要求されるようになってきました。PCSとMES間でリアルタイムに情報を交換して連携させるために必要なキーコンポーネントがFAコントローラです。当社は、「VC100シリーズ」発売を弾みにして、当社の持つ現場のシステム構築に関する経験やノウハウを活かし、MESを中心にERPとPCSの情報を連携させた「現場と経営の直結」のトータルソリューション提案を加速します。
主な市場
- 自動車、家電、半導体、電子機器組み立て工場などFA製造業全般
- 石油・天然ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理などプロセス製造業全般
横河ソリューションサービス株式会社について
横河電機株式会社の制御事業に関する国内販売・エンジニアリング・サービス子会社として2013年4月に発足。従業員数2,802名。プラント操業の最適化を目指した各種ソリューションを提供しています。
本件に関するお問い合わせ
- 製品に関するお問い合わせ・資料請求先
横河ソリューションサービス株式会社ソリューションビジネス本部コンサルティング2部 - 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
横河電機株式会社 コーポレート・コミュニケーション室
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フレキシブル・ファクトリー・コントローラ
フレキシブル・ファクトリー・コントローラ VC100 シリーズは、設備制御装置とのインタフェース、他システムとの連携処理などをリアルタイムに実行し、連続稼働・長期保守対応を実現し拡張性も保持します。