2015年11月30日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、プラントの生産制御システムのサイバーセキュリティ管理を支援する受託業務に関して、内部統制の整備状況の適切性を保証する国際基準ISAE3402/米国基準SSAE16に準拠した内部統制保証報告書(Type 1)※を取得しましたのでお知らせします。
サイバー攻撃の脅威が高まるなか、プラントの生産制御システムのセキュリティ管理を徹底する必要性が増しています。制御システムのサプライヤーである当社は、お客様のセキュリティ課題を解決するための包括的なサービスとして、情報系システムのインフラを利用した、制御システム用セキュリティ対策ソリューションの設計、構築、運用サービスを提供しています。今回当社は、サービスの信頼性の向上、付加価値提供、および安定したシステム操業を実現するために、海外で展開している、セキュリティ対策ソリューションの運用サービスに関して内部統制保証報告書を取得しました。
当社がサイバーセキュリティ管理を支援する受託業務に関する内部統制保証報告書を取得したことで、お客様は、委託業務の履行に係わる当社の内部統制の整備状況の適切性を直接監査することなく、客観的に評価することができるため、今まで以上に安心して業務を委託することができます。また、米国企業改革法(SOX法)など各国の法律が企業に要求している業務委託先の内部統制評価に際し、当社のISAE3402/SSAE16報告書を利用することができ、監査対応作業の軽減が期待されます。
ICT(情報通信技術)の活用が広がり、制御システムを導入しているプラントにおいても、産業用IoT(IIoT:Industrial Internet of Things)が進展し、制御システムと情報系システムの融合がさらに加速することが見込まれます。当社は、お客様の制御システムの運用をサポートするサービスで豊富な実績がありますが、今後は、サイバーセキュリティ管理ソリューションなど、情報系システムの運用技術を取り込んだサービスも提供してまいります。当社は第三者機関の評価を得ることで、今まで以上に信頼性の高い、お客様にとって最適なサービスの提供を目指します。
※ 国際基準ISAE3402/米国基準SSAE16に準拠した内部統制報告書(Type 1)
業務委託会社の財務諸表監査を行う監査人に対し、業務受託会社の監査人が業務受託会社の「内部統制の整備及び運用状況の検証報告書」を発行するための、実務上の指針に準拠して発行される報告書。実務上の指針として、2009年12月、国際監査・保障基準審議会(IAASB)が、ISAE3402(国際保証業務基準3402)を発行。2010年4月、米国公認会計士協会(AICPA)の監査基準審議会(ASB)が、ISAE3402に類似したSSAE16(米国保証業務基準書第16号)を発行。報告書には、受託会社の内部統制の整備状況の適切性について評価するType 1 と、整備状況に加え一定期間にわたり運用状況の有効性について評価するType 2 があります。
以上
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