横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

【横河ソリューションサービス】価値共創環境「GRANDSIGHT」を開発

2016年11月16日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社で国内の制御事業を担う横河ソリューションサービス株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、お客様とともに創造的な協働のプロジェクト活動を進めるための価値共創環境「GRANDSIGHT™(グランサイト)」を開発しましたのでお知らせします。横河ソリューションサービスはこの環境の提供により、お客様や、パートナー企業とともに安全で効率的なソリューションの設計や開発と、継続的な運用を可能にします。12月より試験的に運用を開始し2017年4月からの本格運用を目指します。

GRANDSIGHT機能構成イメージ
GRANDSIGHT機能構成イメージ
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開発の背景

 プラント操業などに関わる課題解決のサイクル(ソリューションサイクル)では、まず、現況確認のための情報収集や分析による課題特定と、解決方法の策定が行われたうえで予算化され、課題解決のためのシステムが開発されます。そして開発後も保守・運用に加えて、継続的な改善や、さらなる価値創出のための活動が行われます。ソリューションサイクルにおいては、お客様と当社のみならず、複数の企業やパートナーが関与し、ともに高い付加価値の創造を求めていくことになります。

 しかしながら、この活動に必要となる相互コミュニケーション方法、データの授受の方式、プロジェクトマネジメントツール、あるいは、アプリケーション開発環境はそれぞれ異なっており、プロジェクトごとに調整・整備する必要がありました。

 「GRANDSIGHT」は、この課題を解決するために当社が提供する価値共創環境です。この環境とあわせて、YOKOGAWAのもつ課題解決手法、現場制御で培ってきたノウハウ、解析ツール等も提供することで、プロジェクト活動における共創効率の大幅な向上を実現します。

特長

 「GRANDSIGHT」は、当社が企業や団体の枠を超えてクラウド上に提供する価値共創環境であり、価値共創活動、および成果物の運用効率を飛躍的に高めるものです。

 課題解決に向けたアプリケーション開発のために提供される統合開発環境とアプリケーションの実行基盤は、OS(オペレーティングシステム)やハードウエアへの依存を最低限のものとしており、開発の成果物はクラウドはもとより他社製を含むエッジコンピュータなどでも容易に動作させることができます。成果物の効果は「GRANDSIGHT」の上でメンバーと相互に確認できることに加え、アプリケーションの編成やインストール先についても高い自由度をもつことから、マルチプラットフォームをもたらすIIoT時代における価値創造の過程で重要性の増す“トライ・アンド・エラー”にも速やかに対応できます。

 また「GRANDSIGHT」は、単なる価値共創環境の提供にとどまらず、課題解決に必要な手順や方式を形式知化したテンプレート類、モデリングツールやAIツール、シミュレータなどの各種ツール類や、コンサルティング、保守・運用などのサービスを提供します。今後、ソリューションサイクルの過程でこれらを順次、追加したり、更新したりしていくことで、効率性をさらに向上していきます。

今後の展開

 12月から「GRANDSIGHT」の試験的運用を開始し、2017年4月の本格運用を目指します。また、同じく4月より「GRANDSIGHT」のアプリケーション実行基盤上で動作する各種サービス・アプリケーションパッケージを順次、提供していく予定です。

 横河ソリューションサービスは、価値共創環境「GRANDSIGHT」によるお客様との協働により、プロジェクト活動の効率化を図り続けるとともに、プロジェクトの成果物の運用の柔軟性を飛躍的に高めることなどで、お客様の新しい価値創造・課題解決に貢献してまいります。

以上

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