2019年7月9日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、社長:奈良 寿)は、ExxonMobil(エクソンモービル)に、オープンプロセスオートメーション(OPA)テストベッド※構築を担当するシステムインテグレータとして選定されたことをお知らせします。ExxonMobilは、規格に基づいた、オープンで相互運用性に優れ、かつセキュリティの高いプロセス制御アーキテクチャの構築を目指しており、このテストベッドを使った開発やその成果はこのために役立てられます。このテストベッドではコンポーネントの候補や規格を評価し、それをベースとしてOPA技術をフィールドテストに進めます。当社はこのテストベッドの開発オフィスを米国テキサス州のExxonMobilヒューストンキャンパス付近に設置し、2019年第4四半期に第1ステージの稼働を開始する予定です。
ExxonMobilと当社は、ともに、オープングループのオープンプロセスオートメーションフォーラム(The Open Group Open Process Automation™ Forum:OPAF)のメンバーです。OPAFは、エンドユーザー、システムインテグレータ、サプライヤー、アカデミアおよび標準化団体で構成される国際的フォーラムであり、次世代プロセス制御システムにおけるOPA技術の仕様を共同で検討しています。OPAベースの制御システムは、ベスト・イン・クラスのコンポーネントの統合をサポートし、さまざまなサプライヤーのコンポーネントを用いてシステム構築とアプリケーションの使用ができるように設計されています。
ExxonMobilのOPAテストベッドでは、Yokogawa U.S. Technology Centerが保有するOPA開発成果および技術的な専門知識が活用されます。テストベッドを収容し、この協働プロジェクトの目標達成を推進するため、当社は、米国テキサス州スプリング付近に開発オフィスを開設します。ExxonMobilは、このテストベッドを使用したシステムテストの結果を同社のコラボレーションパートナーおよびOPAFと共有し、かつ同社のコラボレーションパートナーが独自のフィールドトライアルで使用する他のコンポーネントを評価する際にもこのテストベッドを利用できるようにする予定です。
ExxonMobil Research and Engineering Companyのプロジェクトマネージャー、Brad Houk氏は、次のように述べています。「YOKOGAWAとの協働による、ExxonMobilおよびコラボレーションパートナーのためのテストベッドの構築と運用に期待しています。これは、OPAFの規格を使った産業用制御システムの開発における重要なマイルストーンです。ExxonMobilは、システムインテグレータの選定にあたり、種々多様なコンポーネントを用いたOPAシステムを構築するための技術的要件を理解していること、さらには、どのサプライヤーにも偏らない仲介役として機能する能力を有することなどを重要な判断基準としました。」
横河電機 常務執行役員マーケティング本部長の阿部剛士は次のように述べています。「横河電機は世界中の関係者とともに、オープンプロセスオートメーションをはじめとする、オープンアーキテクチャの実現に向けた活動に積極的に取り組んでいます。このたび重要なプロジェクトのシステムインテグレータに選定されたことは、当社にとって大変名誉なことです。OPAテストベッド設備において、ExxonMobilや同社のコラボレーションパートナー、サプライヤーと協力して、OPAエコシステム構築の加速に尽力してまいります。」
※テストベッド:システムの開発において、実際の運用環境に近い状態で技術の検証を行うプラットフォーム
以上
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