2020年4月16日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、Fluid Imaging Technologies, Inc.(フルイド・イメージング・テクノロジーズ 本社:米国メーン州 CEO:Kent Peterson)の全株式を、両社の合意に基づき、2020年4月8日に取得しましたのでお知らせします。Fluid Imaging Technologies, Inc.は、浮遊細胞などの液体中の粒子測定装置の開発・製造・販売を専門とする企業で、粒子イメージング分野で高い技術とノウハウを有しています。当社は同社を傘下に収め、細胞観察ソリューションの幅を広げ、ライフイノベーション事業の拡大を図り、バイオエコノミー市場向けビジネスを強化します。
Fluid Imaging Technologies, Inc.は、従来の細胞観察に用いられる顕微鏡と、血液、リンパ液などの、浮遊細胞等を含む液体を装置に流して細胞の性質を高速に分析するフローサイトメーターとの特徴を併せ持つフローイメージング装置の分野で先駆的な技術をもつ企業です。液体中の粒子のカウント機能と大きさや形状などの測定・解析機能を有し、海洋研究、都市用水、バイオ製薬、化学、石油・ガスなどさまざまな分野で採用されています。
当社は、細胞内部を3Dで観察する共焦点スキャナユニット(CSUシリーズ)や、培養細胞を用いた薬の評価実験を自動で行うハイコンテントスクリーニングシステム(CellVoyagerシリーズ)を提供し、ライブセルイメージング分野で、世界中の最先端研究を支えています。シャーレなどの培養容器に付着した細胞(接着細胞)の観察に適しているこれらの装置に加え、浮遊細胞の観察に適しているFluid Imaging Technologies, Inc.のフローイメージング装置をラインアップすることで、お客様にとっての選択肢を拡大します。また、当社が有するAIを使った画像解析技術を組み合わせることで、抗体医薬品の生産ラインにおける品質検査、上水道の水質検査など多様な分野へのソリューション提供が可能になります。
当社は、石油、化学、水道などの分野で展開している当社主力事業の制御事業の技術、ノウハウに、フローイメージング技術を応用し、医療、食品・飲料、薬品産業や環境分野など幅広い分野で新しい価値を提供していきます。
横河電機執行役員ライフイノベーション事業本部長の中尾 寛は、次のように述べています。「当社は2050年に向けたサステナビリティ目標「Three goals」を掲げ、その一つとしてWell Beingの実現を目指しています。私は、Fluid Imaging Technologies, Inc.がこの目標の実現に大きく貢献してくれると信じています」。 Fluid Imaging Technologies, Inc. CEOのKent Peterson氏は、次のように述べています。「当社の主力製品であるフローサイト粒子画像解析装置「FlowCam™」に、横河電機の持つ光学技術やAIを用いた画像処理技術を組み合わせて新たな価値の創出や、横河電機のグローバルネットワークを通じた販路拡大で、「FlowCam」をフローイメージング分野のトップブランドに押し上げることができると信じています」。
フローサイト粒子画像解析装置「FlowCam」シリーズ
Fluid Imaging Technologies, Inc.の概要
- 所在地:米国メーン州スカボロー
- CEO:Kent Peterson(ケント ピーターソン)
- 設立年:1999年
- 資本金:$4,503,826
- 社員数:28人
- 事業内容:フローイメージング装置の開発・製造・販売
注)Fluid Imaging Technologies, Inc. は、2020年4月29日に社名をYokogawa Fluid Imaging Technologies, Inc. に変更しました。
以上
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