2020年11月5日 発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、当社の社員および当社子会社であるヨコガワ・エンジニアリング・アジア(本社:シンガポール 社長:宮本 俊成)の社員が公益社団法人計測自動制御学会(SICE)※1が設けている学会賞のうち「論文賞」および「技術賞」を10月30日に受賞しました。
論文賞
「論文賞」は、前年12月までの2年間に「計測自動制御学会論文集」、「英文論文集(SICE JCMSI)」に掲載された論文(ショート・ペーパーを含む)のうち、学問技術の発展に大きく寄与する論文の著者に贈られる賞です。
- 受賞者
伊藤 章雄(横河電機)、Jason Sin Wai Chan(ヨコガワ・エンジニアリング・アジア) - 受賞論文名
「FDT2 Based Flow Configuration Software on IIoT Environment」
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jcmsi/12/4/_contents/-char/en - 受賞理由
フィールド機器とのデータ交換規格であるFDT/DTMは、IIoTを実現可能とする規格へと進化しています。本論文は、他に先駆けてこの規格に対応した流量計用ソフトウエアの構築とともに、どのように対応し実現するのかを示しています。また、想定されるケースにおいて構築したソフトウエアによるIIoT環境の有益性について言及しており、製品化に直結する技術を開発している点が評価されました。
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技術賞
「技術賞」は、前年12月までの5年間に公表された技術や業績のうち、SICEが関与する科学技術や産業分野の発展に貢献が大きいと認められる技術的業績に対して贈られる賞です。
- 受賞者
新井 貴之(横河電機)、仲矢 実(横河電機) - 受賞テーマ
「情報物理セキュリティを具現化したUSBメモリ消去装置の開発と製品化」 - 受賞理由
デジタル化が進む現代社会においてはセキュリティの脅威からシステムを守るための技術開発が急務です。本技術はプラントのセキュリティを対象とするものの、同様の技術は広く社会一般のシステムにも適用可能であり、そのインパクトの大きさが評価されました。
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※1 公益社団法人計測自動制御学会(SICE):
計測と制御、システムの情報化などに関して、石油・石油化学、鉄鋼、化学、通信などの産業分野で発生する課題を横断的に解決するために技術者、研究者の交流を図る場として1961年に設立。SICEは設立以来一貫して日本の先端学術の発展を支えている。
※2 FDT規格:
FDTは、生産現場で使用される圧力センサや流量計などのフィールド機器と制御システムの間のデータ交換を、通信プロトコルやフィールド機器の供給メーカの違いに関わらず行うための、オープンなソフトウエアインタフェース技術です。
以上
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